新発田市 公設鮮魚市場

新発田市 公設鮮魚市場

最近このブログでも度々レトロな施設を紹介しているように、ソレ系のがやたら好きなんですよねぇ。田舎の集落とか特に名所でも何でもない普通の古い民家とか蔵とか橋梁なんかでも萌えたりします。Twitterでそういうのを紹介してる方のツイートとか、これまで行った場所の復習中とかに新たな行ってみたいスポットを発見して、Googleマップに落とし込んでいます。

で、ずっと前から行ってみたかったのが新発田市にある「公設鮮魚市場」と呼ばれる施設。新発田市役所からも近い古くからの市街地にあり、上の画像はGoogleストリートビューのキャプですが、ご覧のように水路の上に木造の建物が建てられているんですね。新発田市によれば建てられたのは1951年(昭和26年)で今年でちょうど70年。終戦から6年なので敗戦の暗い雰囲気から復興・経済成長に向かっていたタイミングなのでしょうか。昔はこの市場だけでなく廻りにいろいろあって賑わっていたんだそうです。川の上に建てられた施設というのは全国的にも珍しいそうで、こういうレトロ系が好きな人には有名なスポットだったとか。

・・・というウンチクは帰ってきてから調べたもので、行くまでは単にボロ・・・じゃなくて古い建物というだけで行きたいリストに入れていたに過ぎず、ウチから新発田ってそんなに遠くないのでいつでも行けるし、新発田方面に行くことは度々あるにしてもあの辺の市街地周辺まで行くことはあまりないので、まぁいずれ・・・とずっとスルーしてたんです。

それがこの前の土曜日、なんとなくそろそろ行ってみようかとこのためだけに新発田まで行ったんですよ。目的地に近付き、新発田川の水路沿いの小路に入ったら雰囲気でそろそろだってわかります。しかし、行けども行けども市場は見当たらず、水路沿いの小路が終わってしまいました。

実は、6月に最後まで残っていた乾物屋さんが閉店して、先週の頭から解体されてしまったんだそうです・・・・。

あと1週間早く行ってれば間に合ったとか、残念すぎるんですけどっ!!

新発田市 公設鮮魚市場

ストリートビューではまだ営業している様子が見てとれます。

70年の歴史を刻んだ佇まい、たまらなぃ・・・・。

これも次の撮影時には撤去されて何もなくなった画像に差し替えられちゃうんですよねぇ。

 

思えばこれまでにも、行こうと思ってたイベントが終わっちゃったり、買おうと思ってたパーツが廃版になったり、会おうと思ってた人が引っ越したり、あの時もっと早く・・・・と思い知らされたケースというのは何度もあったはず。なのに学習しないんですねぇ。

コロナ過の今はどこかに出かけたり人と会ったりするのもなかなか思うようにはいきませんけど、いつまでもそこにあるなんて思ってると今回みたいなことになるので、可能な範囲で悔いの残らない生活をしたいですね。

 

感染拡大が止まらない

このブログでも何度も触れているコロナウィルス。少しは安心材料となる話でも出てくれば多少でも気は休まるのに、そんな記事が書けるどころか日本全国で感染者がどんどん増えて、その加速度は恐ろしいほど。少し前までは20人程度だった新潟でも最近は100人を超えるのが普通になってきて、これっていつかの東京や大阪だったよねと思うと、この先数週間後にはどんなことになっているのか、恐怖しかありません。

関東では自宅療養者も爆発的に増えて、入院できないまま自宅で亡くなるケースも増えてきているし、今日も自宅療養中の妊婦さんが救急車を呼んだのに受け入れ先が見つからず自宅で出産した赤ちゃんが亡くなったという悲しいニュースもありました。

もう完全に非常事態です。コロナに感染しても入院はできず、コロナじゃない病気やケガでも病院には運んでもらえない。マスコミは言わないけどほぼ医療崩壊してると言っていいでしょうし、首都圏だけでなくこのままではこれが全国規模になる可能性も非常に高い。医療スタッフやベッドはこれ以上大量に増えるなんて期待もできないでしょうから、とにかく感染者を少しでも減らす以外にこれを乗り切る術はありません。政府も自治体もお手上げ状態で、あとは国民一人ひとりが自覚を持って感染を防ぐしかありません。

なのに・・・・世の中はまだ危機感低いような気がします。

お盆休みの間もあれだけ移動は控えてと言われてたのに県外ナンバーのクルマがたくさん走ってたし、帰省していた人もたくさんいたみたいです。「自分だけは」と根拠のない自信で無自覚に行動した人が多かった結果が今なのですから、そんなの人に言われるまでもなく自制しなきゃいつまでも終わりは見えてきません。

幸いなのは夏休み期間中だったこと。季節性インフルエンザが学校を介して広まるようにコロナも同じことが起こるでしょうから、逆に言えばこれから夏休みが終わって二学期が始まったら更に感染拡大する可能性が高いとも言えます。一部では既に分散登校とかオンライン授業とかって話も出てはいるようですけど、全ての学校でできる状態ではなさそうですし、12歳以下はワクチンも打てないので小学校は特に心配。親⇔子ども⇔同級生⇔その家族・・・考えただけでも恐ろしい。

とにかく、外出はできるだけ控えて、人との接触もできるだけ避けて、手洗い・消毒・マスクはもう言うまでもなく、飲み会も旅行も諦めるしかありません。無策の政府はもうアテになりませんよ。

 

感動と腐敗

国立競技場

東京オリンピックが閉幕しました。

数々の勝負があり、様々なドラマがあり、喜びや涙があり、多くの方に感動を与えたスポーツの力というのは偉大だな、とあらためて感じました。

スケートボード女子パークで金メダル候補と言われていた世界ランキング1位の岡本碧優選手が先行する四十住さくら選手を抜いて上にいくために果敢に挑んだ大技で着地に失敗、4位に終わってしまいましたが、そのチャレンジ精神を称えるかのように日本人選手だけでなくその場にいた外国人選手もみんなで岡本選手に駆け寄り抱きかかえるシーンは、国も人種も文化も勝敗も越えて人は皆1つになれるんだという素晴らしさを象徴していたような気がして、私もとても感動しました。

しかし、この素晴らしいステージを作り上げるまでの過程が、賄賂で得た招致、エンブレムデザインの盗作、女性蔑視や容姿の侮辱、いじめや差別、世界一お金がかからないと言いながらかかってしまった巨額の費用、大量の食品廃棄、コロナ過における開催、守られなかったバブル、などなど、およそスポーツマンシップとは程遠い、むしろ真逆とも思える中身であったことが感動に水を差したと言いますか、素直に喜べないところでもあります。

そもそもこの暑い時期の東京でスポーツイベントを開催するのがどれだけ危険であるかというのは招致の段階で多くの方が言ってたことだし、結局暑さでスケジュール変えたり、中には競技の参加・継続ができない選手が出るなど、それみたことかという結果になったわけで、わかっていながら時期を動かせないのはアメリカのTV局の事情でしかなく、つまりオリンピックそのものが競技やアスリートを中心に考えられたものではなく、所詮はスポンサーファーストの商業イベントに過ぎないという根本的なところで「選手よりマネー」という腐った連鎖の根源になっているということもあらためて世界に知らしめたわけです。

オリンピックが終われば次はパラリンピックが待っています。パラリンピックこそオリンピックより差別やいじめのない社会を表す象徴でもあるわけですから、運営はパラ選手たちに対して恥ずかしいことをしていないかと自問自答してほしい。今一度オリンピック精神に立ち返り、その存在意義を確かめてほしい。

それができないならオリンピックなんてもうやめちまっていいと思います。

 

スケボー熱が居場所を奪う

スケートボード

今日は午前中にスケートボード男子パークの予選があり、新潟県民としては応援せずにはいられない平野歩夢選手が登場、熱い滑りを披露するも惜しくも予選敗退となってしまいました。いやいや、結果はどうでもいいですよ・・・とまでは言わないですけど、何より選手みんながコロナに感染せずに無事に競技を終えられれば私は充分だと思ってますし、まだ若い平野選手は夏も冬もまだまだこれから活躍していくでしょうから、この先に期待です。

で、今回の東京オリンピックでスケボーが注目を集めたことで、巷でもスケボー人気が高まってるんだそうです。スクールやパークは連日賑わい、大人も子どもも一生懸命練習に励んでいるんだとか。

ま、それはいいです。

問題は街中でスケボーする人たちまで増えているということ。

元々ストリート色の強いスポーツで、決められたコースやセクションではなく街中にある様々なものを使って高度な技を魅せる、そういうところにカッコ良さがあるのはすごーくよくわかります。私の好きなケン・ブロックのドリフトもクローズドのサーキットではなく、街中だったり本来クルマが走るもんじゃないところで走らせるからカッコいいわけで、そこが最大の魅せ所であり、それと本筋は同じです。

しかしですねー、ケン・ブロックの映像は街中であっても人が入らないように規制して、何度も何度もトライを繰り返してようやく成功した1シーンを繋ぎ合わせて1本の動画に仕上げてるんであって、何の許可もナシにいきなり街中でドリフトしてるわけじゃありません。ムチャクチャなことしてるようでいて、ちゃんとルールは守ってるわけです。

かつて、私がまだ10代だった頃、当時はクルマでもバイクでも走り屋と呼ばれる人たちがいっぱいいて、一般公道の峠道を我物顔で暴走しまくっていた時代でした。もちろん当時でもそれが許されていたわけではなく非合法な行為です。それを繰り返していくうちに、この道は進入禁止、この駐車場に集まるのは禁止・・・と、どんどん制限を受けて結果的に淘汰されてしまいました。

最近はイベントなんかでもそうですね。音がうるさい、ゴミが散乱してる、ガラの悪い連中が集まる、会場周辺の住民にとっては迷惑でしかないイベントが多く行われたことで会場が借りれなくなり、静かなカーショーイベントすら開催しにくい時代になってしまいました。

つまり、人に迷惑をかける行為は必ず規制され、結果的に自分たちの居場所を失うことになるのです。

私は普段行かないので見てはいませんけど、新潟駅の南口にはスケボーする人が以前から多く、一応禁止になってはいるらしいのですが、この夏は以前にも増して人が増えているという話を聞きました。南口を歩く人からは「危ない」という声も聞かれます。元々禁止されている場所でスケボーしていれば、この先はもっと厳しく規制されることは容易に想像できます。セクションになりそうなモノにスケボーができないような処置がされている場所もあると聞きますし、物理的に滑れなくするだけでなく、条例で罰則が設けられる可能性だって充分ありえます。

クルマやバイクで思いっきり走りたければサーキットに行くのが一番です。必要な安全装備をして、サーキットのルールを守れば、公道ではメチャ危険なレベルの走りでも断然安全に走ることができるし、何よりそれを目的としている場所ですから誰にも迷惑かけません。

スケボーができる施設というのは現時点ではまだ限られると思いますが、ニーズが高まれば必ず増えていきます。ルールを守らない無法者がやるスポーツだなんて不名誉なレッテル貼られないように、自分たちが楽しめる場所を失わないために、スケボーが健全に広まっていけるように、自覚を持って楽しむようにしましょうね。

 

感染急拡大

開催中の東京オリンピックは日本人選手・チームによるメダル獲得が速報で伝えられ、盛り上がりを見せています。元々開催には否定的な私でも、競技自体まで否定しているわけではないので、日本人でもそうでなくても、全ての競技者がフェアな環境で悔いの残らないプレィができることを願っていますし、関係者はそれを全力で支えてほしいと思っています。

しかし、新型コロナウイルスはオリンピックなんぞ関係なく日本中で感染が拡大しています。

昨日の東京は過去最多の2848人、今日はついに3000人をオーバーして3177人に達してしまいました。東京に隣接する他県でも感染者は増えていて、神奈川では初めて1000人越えになりましたし、緊急事態宣言が継続中の沖縄もかなり増えています。ここ新潟では今日の新規感染者数が51人と他に比べれば全然少ないように見えますが、少し前まで20人台だったことを考えれば増加率は油断できるものではありません。かつての東京や大阪だってそうだったように、これが感染爆発の始まりかもしれないのです。

オリンピック開幕の日には、大空に五輪を描くブルーインパルスを見るために大勢の人が集まり、無観客で人が入れない国立競技場の廻りにも人が集まり、緊急事態宣言が出てるというのに東京の人たちはどうしてこうも外に出たがるのだろうと不思議でならないのですが、今の感染者数はまだこの4連休での感染が反映されていないにもかかわらずこれだけの人数になっていることを考えると、あと1~2週間後にはどんなことになっているのかと思うとザワザワします。夏休みも始まり、これから旅行や帰省で県境を跨いで多くの人が移動します。今は移動を控えてくれと思うのですが、もう慣れっこで危機感も薄らいだ人が多い現状ではそうはならないんでしょうね。連日の大量感染で入院できずに自宅療養にならざるをえない人もどんどん増えて、なかなか自宅療養者数って表には出てこないので実感しにくいんですけど、急変して亡くなるという方も今後は増えていくかもしれません・・・・。

歓声に沸くオリンピックと、感染拡大に悲鳴を上げる医療現場。同じ国で起こってる出来事とは思えませんね。

それなのに国は有効な手段を持っておらず、頼みのワクチンも接種は進まず、菅総理は「人流は減っている」などとトンチンカンな寝言をほざくし、支持率が爆下げになるのは一向に構いませんが、これ以上感染者数を爆上げするのは勘弁していただきたい。

国や自治体はあまりアテにはできそうもないので、やはりここは国民一人ひとりの自覚に頼るしかなさそうです。人との接触を避ける、基本的な感染対策をする、これを徹底するだけでも相当違うと思います。気をつけていても感染することはあるのですから、過剰とも思えるくらいに自衛しないとこの感染爆発は収まらないです。

オリンピックが終わった後、どうなってるんでしょう・・・・。