聴けるもんは聴いておく

バンダジェフスキー

私的には有意義な講演でした。

博士はもっと話したかったようだし、私ももっといろいろ聴きたかったけど、限られた時間では仕方のないこと。

でも、最初で最後かもしれない博士の新潟での講演を聴けたことは良かったと思います。

 

ネットでもリアルでも、いろんな人がいろんな事を言っていて、受け取る側もまた人それぞれで、中には「あの人はキライ」とか「あの人の話は信用できない」とか思うところはあるんでしょうが、特に今回主催したKさんはストレートな物言いでアンチも多い方なんですけど、私的には発信者の人間性とかデータの信憑性とかは個々で判断するとして、最終的に切り捨ててしまう情報であっても先入観でそれをスルーしてしまうのはもったいないんじゃないかなと思っていて、だからなるべく多くの情報を得て、それを自分なりに噛み砕いて、もちろん耳触りのいい情報や都合のいい情報だけをフィルターにかけるのではなく、時には直視したくないような厳しい情報でもまずは受け止め、それでもこっちのキャパがいっぱいで受け止めきれないものも時にはあったりするのだけれど、自分の取るべき対策や行動に活かしていきたいと思ってます。だってKさんが好きかキライかなんて博士の話とまったく関係ないんだし、こういう機会を作れたのはいろんな偶然がもたらしたまたとないチャンスなんだから、聴けるもんは聴いとかなきゃもったいないぢゃん。

奇しくも今日は震災から2年4ヵ月の日。長いようでいて、これからの事を考えればまだまだ短い。

私らが原発事故を経験してたった2年ちょっとであるのに対して博士はもう20年以上もチェルノブイリと向き合ってきた人。

壮絶な地獄と20年も戦ってきた人の言葉の重みは・・・・ねぇ。

講演を聴かれた方々はどのように受け止めたでしょうか。

 

原発安全審査申請

今日、7月8日、予定されていた通りに北海道、関西、四国、九州の電力4社が5原発10基の安全審査を申請しました。

先週、泉田知事にコテンパンにやられた東電は柏崎刈羽原発の診査申請を見送り。ま、これは当然ですな。ただ、見送ったのはこれ以上の地元との関係悪化を避けるのが理由で、申請自体を諦めたわけではなく、地元への説明や関係改善よりも再稼働を急ぎたいという思惑は変わってないようですから、今後も虎視眈々と申請・再稼働のチャンスを狙ってくることでしょう。

<原発>福島出身者、思い複雑…再稼働申請 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

↑このニュースでは4社の地元の方の胸中も語られています。

特に福島から避難されている方々のやりきれない思いを聞くと、あれだけの事故が起きて収束も補償もままならない中で再稼働を急ぐ電力会社には憤りを感じずにはいられません。

一方で審査申請・再稼働を歓迎している方もいらっしゃるわけですが、先週の泉田知事と東電・廣瀬社長との面会で知事が繰り返していた「安全とお金とどっちが大切ですか」という言葉を借りれば、歓迎してる方は「お金の方が大切」ということになるのでしょうか。

福島第一原発のような事故が「必ず」起きる、とは言い切れないにしても、万が一事故が起きれば真っ先に苦境に立たされる、状況によっては生命の危険にさらされるのは原発周辺の住民自身であるにもかかわらず、それでも原発動かしたいという心境は、事故前ならいざ知らず、あの事故を経験した現在においてはどうにも理解不能。

柏崎市長も表面的には東電に対して懸念を示してはいるけど今まで通りに交付金が欲しくてたまらないのはミエミエだし、刈羽村長なんかは諸手を挙げて再稼働熱烈歓迎って感じですしねぇ。

柏崎刈羽原発で7基中1基でも爆発したら刈羽村なんて一瞬で廃村になるってのに。ヘタすりゃ高線量被曝で即死ですよ?

原発はよく麻薬に例えられますけど、一度味を占めてしまうとやめられないもんなんですかねぇ。

 

さてさて、間もなくやってくる参院選。

原発再稼働推進の自民党はハナっから論外として、連立を組む公明党まで脱原発を打ち出してきてますが、これもなんとなく今回の選挙用のポーズでしかないように感じますね。重要争点である原発政策が異なるならまず連立を解消してから言えって気もします。今や風前の灯と化した維新も形だけは脱原発っぽいですが、大飯原発再稼働も最初は反対していながら水面下ではその場だけのポーズだったのはもはや広く知れ渡っていることですから、維新に約束を守るなんてことを期待する方がアホでしょう。その他の政党も選挙時はいいことしか言わないので、我々有権者はその辺りをしっかり見極めなければいけません(それが難しいんだけど)。

ま、争点はもちろん原発だけじゃないし、有権者それぞれが重要と思う争点で決めてもいい。

ただ、選挙権あるのに選挙に行かないってのはもったいない。

特に20代・30代の投票率が低い現状では組織票に強い自民が圧倒的に有利。これだと支持率20%程度でも過半数取れちゃうんですよ(昨年の衆院選がまさにそれでした)。でも、仮に20代・30代の投票率が90%以上にもなれば自民優勢なんてのも簡単にひっくり返せる。これから社会を担うのは他でもない若い世代なんですから、自分たちが望む政策を自分たちが実現させられるなら持ってる一票も決して無駄ではないんです。

柏崎刈羽原発の再稼働にしたって、泉田知事一人にがんばってもらってどうにかなるもんじゃない。これから新潟で生きていく若い世代にこそ、自分たちが生きる新潟を守るために何ができるか、何をすべきか考えて、行動してほしい。参院選で新潟から誰を送り出すのかだってそれに繋がるんですよ。

新潟の若者が日本の脱原発のイニシアチブとれるようになったら最高にカッコいいと思います。

 

泉田知事 vs 東電・廣瀬社­長

全国ニュースでもトップで扱われていたのでご覧になった方も多いでしょう。

昨日の新潟県泉田知事と東京電力廣瀬直己社­長との面会の様子です。

ニュースでは編集されて一部のみ切り取られるのは仕方ないので、全内容をご覧になりたい方は上の動画でどうぞ。

 

しかし、全てを見るまでもなく、ニュースの断片的な映像を見ただけでも泉田知事の圧勝だったことは一目瞭然。泉田知事の「安全とお金とどっちが大切ですか?」「事前了解なしに申請はしませんね?」「東京電力はウソをつく会社ですか?」とYesかNoで答えるべきシンプルな問いに「いや、ですからそれは・・・・」のような言い訳でしか答えられない廣瀬社長に勝ち目はまったくありませんでした(震災ガレキの説明会でも同じような光景見ましたね)。

Twitterでも新潟県内外から称賛する声がたくさんツイートされていました。

そう、知事の当り前の問いにすらマトモに答えられない東電に再び原発を動かし管理する能力なんてないんですよ。

ま、世紀のブラック企業・東電のトップに立つならあの場でも平気でウソつくくらいのずるがしこさがないとダメなんじゃないかという気がしなくもありませんが、あの公開の場では参院選期間中ということもあって原子力ムラに不利になるような発言は難しいところだったのでしょう。それにしたってこの2年間に知事が何を言ってきたかというのは充分に把握しているはずなのですから、そこに模範解答の一つも持たずに乗り込んでくるってのは無策にもほどがあるし、東電がいかに新潟をナメているのかという表れではないかと思います。面会後の会見で「リターンマッチ」と言ってた廣瀬社長の言葉からも新潟県民に納得してもらってからなんていう平和的な考えではなく、相変わらずのムラ体質でゴリ押ししたいという思惑が見え隠れします。

一部では廣瀬社長に対するいじめだとか知事のニヤニヤした顔が不快とかナンクセつけてる方もいらっしゃるようですが、原発事故被災者に充分な補償もしない東電の対応はイジメどころのレベルじゃないし、泉田知事がいつもあの調子なのは新潟県民なら多くが知るところ。中国総領事館の件とかまた別の問題で知事を支持してないというのはそれはそれで別に構わないでしょうし、私もその件も含めて泉田知事全面支持というわけではないんですが、今回の面会については新潟県民として「よく言ってくれた!」と拍手を送りたい気持ち。さらに今回の面会をマスコミに公開したのも、全国ニュースのトップで再稼働に対する率直な疑問をぶつける姿を見せつけることで、原発に無関心な方にも、他の原発立地自治体にも、かなりのインパクトを与えるという知事の作戦であって、あの内容的にまったく無意味な面会の狙いはそこにあったのかも しれません。廣瀬社長にしてみればハメられた感いっぱいかもしれませんが、結果としては知事が一枚も二枚も上手だったということです。

 

これでよくわかったでしょう。東電という会社がどういう会社なのか。

間もなく参院選の投票日が来ます。

政治家でも、安全よりお金が大切、平気でウソをつく、札束で黙らせる、という方がたくさんいらっしゃるようですので、そういう方に議席を与えてしまうと地方自治体の長がいくらがんばっても防げるものも防げない、守れるものも守れないという事態になりかねませんので、先日の都議選を見てると今度の参院選でも低投票率が予想されたりもしますけど、ここはぜひ候補者が何を考え何を訴えているのかしっかり見極め、決して棄権はせず、我々の生活を守ってくれるような候補者に一票投じていただきたいと思います。

自公に勝たせると、今度こそ日本は終わるかもしれませんよ?

選挙に行きたくなる漫画 – 参院選2013特集 – Infoseek ニュース

 

守るべき知事

先日、東京電力が柏崎刈羽原発の規制基準審査申請をすると発表してから、Twitterで私のTLには憤りの声や憤慨する声が連日溢れかえっています。

そりゃそうだ。このタイミングでよくそんなのできるなって思いますよ。

 

で、東電のこの発表に対して新潟県の泉田知事も不快感を表明。

本日、東京電力が、柏崎刈羽原子力発電所について、規制基準への適合状況の審査申請を行うことを、取締役会で決定したとの発表がありました。
しかしながら、福島第一原子力発電所事故はいまだ収束しておらず、事故の検証も不十分です。
東京電力は、事故当時のテレビ会議の映像を完全に公開していないなど情報公開への姿勢が不足しており、また、事故の責任を誰もとっていないなど、総括も 終わっていません。自ら引き起こした事故に対する企業としての責任も果たしていない中、申請を行うことについては、到底国民の理解が得られるものではあり ません。
こうした中、地元に何の説明もなしに、会社として申請の方針を決定することは、立地地域との信頼関係を構築する意思がないものと受け取らざるを得ません。
規制基準に基づき必要となる、フィルター付きベント設備は、放射性物質を、薄めるとはいえ外部に放出する設備です。事故時の対応を考えれば、設備のハード 面だけでなく、周辺住民の避難との関係から、その運用面も含めた安全性の確認が必要です。今後、東京電力に対して、必要な措置をとります。

泉田知事の言ってることは非常にマトモ。

中には泉田知事に否定的な方もいるようですが、知事は子どものようにワガママ言ってるわけでもヒステリックに怒ってるわけでもない。当り前のことを当たり前に言ってるに過ぎません。

泉田知事はガレキの時も、原発施設内ならドラム缶で厳重保管なのに敷地外に出たら焼却OKというのはダブルスタンダードではないのかと、当り前のことを当り前に言ってました。

泉田知事が特別な発言をしてるわけじゃない。普通の人が普通におかしいと思うことを当り前に言ってるだけ。

泉田知事の発言に対して原子力規制委員会の田中俊一委員長は「他の自治体の首長が納得しているなか、かなり個性的な発言をしている」と述べたそうですが、私から見れば福島第一原発事故を経験していながら再稼働を容認するような首長こそおかしいのであって、泉田知事は別に個性的でも何でもない。

いや、政治家も自治体長も学者も当り前の事を口にしない中で臆することなく発言を続けるという意味では個性的かもしれない。

でもさ、そんな状況自体が異常だと思わない?

アブナイものでトラブル起こしたヤツがその後始末もできてないのにまたアブナイものに手を出そうとしている!

それにNo!と言うのがおかしいのか!?

 

かつて、プルサーマル計画に反対していた福島県の前知事である佐藤栄佐久氏は冤罪によって辞職に追い込まれたという話がある。冤罪かどうか、その真相は私には分かりかねるが、原子力ムラに反する者がどういう運命を辿るのか黒いウワサは後を絶たない。

佐藤栄佐久氏の後を引き継いだのは福島第一原発事故でSPEEDI情報を隠し、福島県内で被曝検査をするなと命じた悪名高き現福島県知事の佐藤雄平氏である。

佐藤栄佐久氏が知事を続けていたなら、事故後の対応はかなり違っていたかもしれない。

 

新潟県は福島第一原発事故後、泉田知事がいるお陰でかなり助けられている面が多いと思います。

震災ガレキの時だって、市民もかなりがんばったが、知事の援護も大きかったでしょう。

泉田知事その人を支持しろというわけではありませんが、当り前のことを当り前に発言してくれる貴重な知事を失うことは新潟県にとって大きなマイナスになる可能性があるのですから、泉田知事が佐藤栄佐久氏の二の舞にならないように守っていく必要があるのではないかと思います。

泉田知事Twitter

 

蒲原祭り

なんだかんだと言いながら毎年行ってますなぁ。

 

蒲原祭り

蒲原祭り

 

混んでるのは相変わらず。

でも、昨日はいつもにも増して激混み。

人ごみで身動きとれず、抜けるまでで体力消耗。

適当に遊んで適当なところで帰ってきました。

息子は今日またリベンジするらしぃ。

ま、気をつけなはれや。