先日、東京電力が柏崎刈羽原発の規制基準審査申請をすると発表してから、Twitterで私のTLには憤りの声や憤慨する声が連日溢れかえっています。
そりゃそうだ。このタイミングでよくそんなのできるなって思いますよ。
で、東電のこの発表に対して新潟県の泉田知事も不快感を表明。
本日、東京電力が、柏崎刈羽原子力発電所について、規制基準への適合状況の審査申請を行うことを、取締役会で決定したとの発表がありました。
しかしながら、福島第一原子力発電所事故はいまだ収束しておらず、事故の検証も不十分です。
東京電力は、事故当時のテレビ会議の映像を完全に公開していないなど情報公開への姿勢が不足しており、また、事故の責任を誰もとっていないなど、総括も 終わっていません。自ら引き起こした事故に対する企業としての責任も果たしていない中、申請を行うことについては、到底国民の理解が得られるものではあり ません。
こうした中、地元に何の説明もなしに、会社として申請の方針を決定することは、立地地域との信頼関係を構築する意思がないものと受け取らざるを得ません。
規制基準に基づき必要となる、フィルター付きベント設備は、放射性物質を、薄めるとはいえ外部に放出する設備です。事故時の対応を考えれば、設備のハード 面だけでなく、周辺住民の避難との関係から、その運用面も含めた安全性の確認が必要です。今後、東京電力に対して、必要な措置をとります。
泉田知事の言ってることは非常にマトモ。
中には泉田知事に否定的な方もいるようですが、知事は子どものようにワガママ言ってるわけでもヒステリックに怒ってるわけでもない。当り前のことを当たり前に言ってるに過ぎません。
泉田知事はガレキの時も、原発施設内ならドラム缶で厳重保管なのに敷地外に出たら焼却OKというのはダブルスタンダードではないのかと、当り前のことを当り前に言ってました。
泉田知事が特別な発言をしてるわけじゃない。普通の人が普通におかしいと思うことを当り前に言ってるだけ。
泉田知事の発言に対して原子力規制委員会の田中俊一委員長は「他の自治体の首長が納得しているなか、かなり個性的な発言をしている」と述べたそうですが、私から見れば福島第一原発事故を経験していながら再稼働を容認するような首長こそおかしいのであって、泉田知事は別に個性的でも何でもない。
いや、政治家も自治体長も学者も当り前の事を口にしない中で臆することなく発言を続けるという意味では個性的かもしれない。
でもさ、そんな状況自体が異常だと思わない?
アブナイものでトラブル起こしたヤツがその後始末もできてないのにまたアブナイものに手を出そうとしている!
それにNo!と言うのがおかしいのか!?
かつて、プルサーマル計画に反対していた福島県の前知事である佐藤栄佐久氏は冤罪によって辞職に追い込まれたという話がある。冤罪かどうか、その真相は私には分かりかねるが、原子力ムラに反する者がどういう運命を辿るのか黒いウワサは後を絶たない。
佐藤栄佐久氏の後を引き継いだのは福島第一原発事故でSPEEDI情報を隠し、福島県内で被曝検査をするなと命じた悪名高き現福島県知事の佐藤雄平氏である。
佐藤栄佐久氏が知事を続けていたなら、事故後の対応はかなり違っていたかもしれない。
新潟県は福島第一原発事故後、泉田知事がいるお陰でかなり助けられている面が多いと思います。
震災ガレキの時だって、市民もかなりがんばったが、知事の援護も大きかったでしょう。
泉田知事その人を支持しろというわけではありませんが、当り前のことを当り前に発言してくれる貴重な知事を失うことは新潟県にとって大きなマイナスになる可能性があるのですから、泉田知事が佐藤栄佐久氏の二の舞にならないように守っていく必要があるのではないかと思います。
⇒ 泉田知事Twitter