再生可能エネルギー買取契約受付中止

太陽光

先週、九州電力が太陽光発電などの再生可能エネルギー買取の契約受付を中止したってニュースがありました。

東北電力でも受付中止を検討してるそうで、原発が停止して再生可能エネルギーの普及が進んでるところへ暗雲が立ち込めた感じです。

受付を中止するのはメガソーラーなどで一般家庭用についてはその対象ではないらしいですが、これからメガソーラー建設しようと用地確保などの投資をしていた方にとっては「おいおい」でしょう。

まぁ元々お天気次第の不安定な太陽光や風力は電力会社もめんどくさいばっかりで自分たちにはあまりメリットないから消極的だって話は聞いてましたけど、でも再生可能エネルギーは国でも推進の方針をとっていたんですから、一企業の都合でやります・やめますってコロコロ変えられても困りますよねぇ。

個人的には太陽光に関してはその不安定さから大々的に設備を増強してもそれだけで賄うのは不可能なんですから、太陽光は一般家庭の屋根をメインに電力使用量を抑え、太陽光が発電できない、あるいは一般家庭で導入できない地熱発電やR水素など、そういうところに国や自治体、電力会社・発電事業者が投資して普及させてくれるとバランスとれていいんじゃないかなーと思ってます。

そもそも再生可能エネルギーの買取中止だって電力会社の送電網がキャパ超えるからってのが理由らしいので、いいかげんやめたらいいのにって原発を再稼動するためにせっせと設備投資するくらいなら、そのお金を送電網増強に投資すればいいのにね。

なんでそこまで原発に執着する?

ま、大人の黒い事情でしょうけど。

 

で、個人的に気になってるのは仙台ハイランドの太陽光事業。

ハイランドが閉鎖されてからその後太陽光が進んでるのかさっぱり伝わってはきませんけど、東北電力も買取を中止するとなればハイランドの太陽光も作ってもムダって話になったりしないんでしょーか。それとも既に契約は結んでるのかな?

太陽光計画がボツになってレース場は継続・・・・なんてことに期待するのはイヤらしい話ですかね?(笑)

 

まぁいずれにしろ先日の御嶽山噴火のように日本全国で何が起こるかわかんないんですから、一旦事故を起こすと取り返しのつかない原発からはさっさと卒業して、災害でダメージ受けても復旧できる発電システムとか海外に依存しないエネルギー確保とか、トータルで日本の未来を見据えたエネルギー計画を進めていただきたいですね。

 

太陽光発電導入5周年

今日、リビングに置いてある太陽光発電のモニターが「ピンポーン♪」と鳴ったので何かと思って見てみたら、

 

太陽光発電導入5周年♪

 

でした。

 

へー、もうそんなに経ってたんすねー。

 

ローンはまだまだ残ってるってのに!!(汗)

 

今シーズンは雪がさっぱり降らなくて発電には良い天候ではあるものの、さすがにこの時期は発電量は少なくて、なんだかんだと節電してるワリには年間通して太陽光だけで黒字にはなりません。

ローンの金利を考えたら確実に元は取れないですね。

まぁ太陽光発電は趣味みたいなもんだし(笑)

5年使っての感想としては、太陽光発電自体は元が取れるかどーかは関係なく導入して良かったと思ってるんですが、オール電化はいらなかったかなって思ってます。エコキュートってやっぱ非効率だし、必要な時に必要な分だけ沸かすガス給湯の方が結局エコなんじゃないかなーと思いますね。IHも掃除がラクとか火事のリスクが低いとかメリットはあるんだけど、調理はやっぱ火が見えてた方がそれっぽいし、チャーハン作るのに鍋を振れないってのは作ってる気がしません。調理器具も選ぶしねー。

 

で、これから太陽光発電&オール電化を導入or新築される方へ5年使った私からのアドバイス。

IHは好みで導入しても良いがオール電化までは不要。浮いたコストでガラストップのガスコンロにするなど別のところにコストをかけるべし。

太陽光発電は採算度外視できるなら自己満足のために導入してもOK。ただし高金利のローンは組まず、キャッシュで払うか新築時に導入して住宅ローンにまとめるべし。

こんな感じでしょうか。

あとは暖房も石油ファンヒーターを一切使わない条件なら火災保険が安くなることもあるんだけど、新潟など雪国でエアコンだけの暖房は非効率だと思うので、火災保険を安くするためにエアコンオンリーにするのはお住まいの地域の環境次第ですね。

決して安い買い物ではないし、不親切な業者も多いようなので、既に導入してる人から話を聞いたり、お住まいの地域で行政からの補助があるのか問い合わせたり、見積りも複数取るなど、入念な下調べをした上で考えてくださいませ。

 

ソーラー

 

捨てる資源を最小に、加えるエネルギーは最低限に

ちょっと前に軽自動車増税の話が出てましたが、この前またそれをぶり返すようなニュースがありましたね。

しかもこの前のニュースは軽自動車だけじゃなく、燃費性能の悪い旧型車やエコカーじゃない普通車も増税、なんて話になってまして、これにはさすがに自動車業界も反発してるんだとか。

この前の記事では軽自動車増税は弱い者いじめだって書きましたが、古いクルマやエコカーじゃないクルマまで増税だなんて、買い換えたくても給料上がらずそれも叶わない人もいるんですから、これも弱い者いじめと変わらんでしょう。

そもそも増税の考え方が「取りやすいところから取る」、経済成長の考え方が「古いものは捨てて新しいのを買う」ってのがどーにも受け入れられない。

軽自動車にしろ古いクルマにしろ、増税されたってクルマやめるわけにはいかない方がほとんどですから、決まってしまえば払わざるをえません。

最新のエコカーに買い換えればその人が出す排気ガスは今までよりクリーンになってガソリンの消費量も減りますけど、下取りに出された前のクルマは他の誰かが乗るわけだし、エコカーで削減されるエネルギーより新しいクルマを作る&古いクルマを廃棄するエネルギーの方がはるかに大きいんですから、むしろ買い換えずに長く大切に乗る方が長期的にはエコです。

あ、私が古いの乗ってるからそう言ってるわけじゃないですよ。客観的に考えてそうでしょって話。

エコカー減税とかエコポイントとか、結局は経済を回すために消費を促進させてゴミを増やして、ちっともエコなことはしてません。

 

ちょっと話が飛びますが、この前また別のニュースでこんなのがありました。

未来型シャワー、水も熱も再利用 年間13万円節約 (CNN.co.jp)

宇宙船では新たな水を補給しないまま、飛行士たちが何年間も生活する。地球上でも同じことができるはずだ――。産業デザイナーのメルダッド・マジュビさんはそう考えて、シャワーの湯を浄化、リサイクルする「オルブシス・シャワー」を開発した。
宇宙船内と同じように、「閉じたループ」の中で水を循環させる仕組みだ。シャワーヘッドから出てきた湯を排水口に集め、一瞬のうちに飲料水レベルまで浄化 したうえで、再びシャワーヘッドへ吸い上げる。短時間でリサイクルするため湯の温度はほとんど下がらず、ほんのわずかな再加熱で済む。湯の勢いが強く、安 定しているのも特長だ。
通常10分間のシャワーで使う湯の量は約150リットルとされるが、オルブシス・シャワーなら約5リットルと30分の1に抑え、それを繰り返し使うことが できる。結果として水の消費を9割以上、エネルギー消費を8割も減らせる計算。年間の水道光熱費にして1000ユーロ(約13万円)の節約になるという。

 

「捨てる資源を最小に、加えるエネルギーは最低限に」という発想。

これ、私はとーっても素晴らしいと読んで感激しましたよ。

もし一般家庭でも使えるようになったらウチでもぜひ導入したいくらいです。

 

で、同じ発想がクルマにもできないかなって思うんです。

私は新しいクルマや新しい技術は否定しません。暮らしを便利に、環境に優しく、健康や命の安全性を高める、などなど、そういうテクノロジーの進化も大事だし、育てていくべきだと思います。まっさらな新車に乗りたいって気持ちもよーくわかります。

ただ、だからといって古いのを捨ててばかりの消費社会ではいつまでもエコロジーな世界にはならない。

ならば、古いクルマを長く大切に使えるような提案があってもいいんじゃないでしょうか。

例えば古いクルマはマフラーに穴が空いて交換することがありますが、そのリプレイス用に最新の浄化性能のマフラーを用意して古くても排出ガスをクリーンにできるようにするとか、あるいは最新のプログラミングで古いECUから燃費性能の良いマップのECUに交換できるようにするとか、いっそのこと旧型車をハイブリッド化できるコンバート用エンジンを開発するとか、捨てるものを最小限にして長く使うアイディアはいくらでも出てくると思うし、メーカーが本気を出せばそれがビジネスの一つの柱にもなるんじゃないかと思うんですよね。

それには我々消費者の意識も変わらなきゃでしょうけど。

 

むしろ長く大切に乗ってる古いクルマは減税して欲しいくらいなんだけど・・・・って、それはさすがに言いすぎですかね。

 

TOYOTA FCV CONCEPT

TOYOTA FCV CONCEPT

東京モーターショー2013にトヨタが「TOYOTA FCV CONCEPT」という燃料電池車(FCV:Fuel Cell Vehicle)を出展するそうです。

大胆なフロント開口部や、ヘッドライトからサイドウィンドゥまで続くキャラクターラインとか、デザイン的な話は今回はどうでもよく(失礼)、ポイントはただ一点、燃料電池車の実用化がようやく見えてきたかな、ということ。

燃料電池車はホンダが2007年から「FCXクラリティ」をリース販売していますが、一般市民が普通に買って乗る段階にまでは達しておらず、エコカーの主流は相変わらずハイブリッドか電気自動車(EV)で、燃料電池車は遅れをとってる状況が続いています。

トヨタはFCVを2015年発売を目指してるそうで、ホンダも2015年に販売する新型FCVの試作車をロサンゼルスで開催の国際自動車ショーに出展するそうだし、いよいよFCVが街を走る姿を数年内に見ることができるかもしれません。

燃料電池に使われる水素については以前このブログでも書いたことがありました(R水素)。結局発電に依存せざるを得ないEVでは再生可能エネルギーだけで賄うことはできず「やっぱり原発動かさなきゃダメでしょ?」といつまでも原発から脱却できない。貯蔵が可能な水素は再生可能エネルギーの欠点を補い、ガソリンのように補給が可能なFCVは航続距離や充電時間に問題のあるEVの欠点を補う。原発事故で脱原発の気運が高まり、天然資源を海外に依存する日本においてこれからのエネルギー政策にもFCVは欠かせないのではないかと思います。

当面の問題は車両の開発の他にも水素の生産設備や供給インフラの整備でしょうか。原油高で経営がギリギリのガソリンスタンドに新たに水素の貯蔵・供給設備を求めてもなかなか進まないので、ここは国や自治体による補助や助成が必要かもしれません。

生産設備は水のあるところじゃないと作れないので、信濃川・阿賀野川という大きな河川と広く海に面している我が新潟県は雪国に不利なメガソーラーにばかり力を入れるのではなく、水素生産にも県を挙げて取り組んでみたらどうかと思います。

あともう一つ、素人的な懸念なんですが、水から水素を取り出す時ってセシウムやストロンチウムはどうなるんでしょう?作った水素で走ったFCVが放射性物質撒き散らすことになったんじゃそれこそ実用化なんてできないですよね・・・・・?

まだまだ超えるべきハードルは高いのでしょうか。

 

再生可能エネルギー

本日、電気メーターの検針がありまして、

2ヵ月連続黒字達成\(^o^)/

6月が梅雨の割に雨が降らなかったせいかもしれません。
最近発電がイマイチっぽいので今後の天気に期待です。

で、7月になって再生可能エネルギーの固定価格買取制度がスタートしたこともあり、全国でメガソーラーや風力発電の新規参入が相次いでいます。新潟市でも3つ目のメガソーラーが稼働しましたしね。この動きは今後も益々加速していくことでしょう。

でも、ちょっと待って。

再生可能エネルギーの拡充は非常に良い動きだとは思うんですが、メガソーラーばかりどんどん作ってもしゃーないじゃんとも思うんですよね。

太陽光発電を導入した方はもちろん、導入してない方でも太陽光発電が非常に不安定な電源だというのはわかりますよね。なんたってお天道様次第ですから。風次第の風力発電もまた然り。安定供給するためにはベースとなる電源が不可欠。太陽光発電や風力発電がいくら揃っていても安定供給できなければ結局火力や原子力に頼らざるを得ないわけで、これでは脱原発の追い風になるとまでは言えません。

なので、これから大規模再生可能エネルギー産業に参入する企業や自治体は、地熱や洋上風力などの比較的ハードルの高い再生可能エネルギーの方に積極的に参加してほしいかな、と思うわけです。

一般家庭で導入できる再生可能エネルギーはほぼ太陽光発電に限られます。小型の風力発電もあるにはありますが導入コストも高いし発電量も少ない、騒音や高周波の問題もあってなかなか現実的ではありません。つまり一般家庭には太陽光発電以外に選択肢がそもそも無いんです。

しかし太陽光はまさしく電気の地産地消が可能な発電方法で、電気が必要な市街地の屋根にソーラーパネルが並べば送電ロスがほとんど無いメガソーラーが作れるわけで、わざわざ郊外にメガソーラー作るよりよっぽど効率的。しかも市街地の太陽光で発電できていない時は同じく郊外でもできていないわけで、パッケージとして考えれば異なる発電方法で相互に補えるのがベストです。

新潟には川も海も温泉もあります。市街地では太陽光、郊外では小型水力や洋上風力や地熱、そして補助的に火力、というようにうまく使い分ければ再生可能エネルギー比率を高めることはそんなに難しいことではないでしょう。行政はそういう方向に持っていくような中長期のビジョンを示し、社会全体で脱原発できるように進めていければいいんじゃないかと思います。

最近ではDMMが一定期間は売電の一部をDMMのものとすることで導入費用をかなり安く抑えるという一般家庭向けの太陽光発電導入事業に参入し、新たなビジネスモデルとして注目されています。電力会社も嫌われ者の原発にいつまでも固執するんじゃなく、例えば一般家庭の屋根を借り上げてソーラーパネルを設置するとか、販売・設置事業を自ら行うとか、再生可能エネルギーの普及によって収益が減るのを避けるのではなく、それによって収益を上げる方向にシフトし、その上で一般家庭じゃ導入できない風力や水力、地熱発電の設備拡充を進めていけば国民の見る目も変わるんじゃないでしょうかねぇ。

前にアイスランドのエネルギー事情をテレビで見ました。アイスランドではエネルギーの7~8割を地熱発電、残りを風力発電で賄い、火力も原子力も使わない100%再生可能エネルギーを実現しています。豊富な湯量の地熱発電はベース電源に最適なんですね。で、アイスランドって言うと遠い国ってイメージですが、日本とは共通点があります。そう、アイスランドも日本も温泉大国なんです。日本では源泉が国定公園内にあったり温泉地で反対運動があったり地熱の開発がなかなか進んでいないのが現状ですが、それらをクリアする法整備など整えばアイスランドのように電力の大半を地熱発電で賄うことも不可能ではないかもしれません。ちなみにアイスランドの地熱発電設備は日本企業が非常に多く関わっていて、技術的にはむしろ日本は世界をリードする立場なんですよ。そもそも危険極まりない原子力は言うまでもありませんが、火力の比率も下げることができれば中東情勢や為替変動など外的要因に左右される石油への依存も減らせるということ。アイスランドのように自国で100%賄え、電気代も安くすることができれば国内産業が活性化したり海外からの投資が増えたり、日本経済にプラスになる面も大きいと思います。

ということで、国や地方自治体、企業の皆様にはぜひ太陽光発電ばかりではなく、一般家庭でできないベースとなりうる発電方法へ力を注いでいただきたいと思います。