放射能食品ガイドライン

間もなくあれから1年半にもなろうというのに相変わらず食品への不安がなくなることはありません。

気をつけてる人、気をつけてない人、気をつけている人もドコまで気をつけるか等は人によって様々で、それについてあーでもないこーでもないなんてコトは今さら言うつもりもありませんが、日々食品の汚染を測定し続けてくれている「ちだい」くんがわかりやすい指標をまとめてくれたので、ぜひ参考にご一読ください。

注意すべき放射能食品ガイドライン2012。|チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~

この指標について私は概ね同意。1点違うとすれば水道水でしょうか。源流がドコかによって変わるかと思いますので一概には言えませんが、福島県を源流とする阿賀野川から取水された水道水について、ウチではもうしばらく様子見です。関東も利根川水系とかはやめた方がいいんじゃないかなぁと思いますが、ウチでその水を飲むことはないので、その周辺にお住いの方でご判断ください。

ただ、困るのは外食する時です。ウチではあれ以来外食することがほとんどなくなりましたが、それでもたまには外で食べたいねなんて時もあるわけです。なのにお店側でそういう情報を開示してるところは非常に少なく、新潟では皆無と言っていいでしょう。電話で問い合わせても多くは「はぁ?」みたいな対応だし、中には「そんなの気にしてる人いませんよ(笑)」くらいのお店もありました。なのでやむなく外食する時は汚染率の高い食材を使ってるメニューは極力さけるといった余計な苦労が伴うわけです。まぁ気にしない人はそれこそ何でもモリモリ食べてもらって結構なんですが、一方で気を使ってる人もそれなりにいるわけですよ。特にお子さんお持ちのご家族は。自分一人が自己責任で食べる分にはまだいいですけど、何が入ってるかわからんものを子供に食べさせたいとは思わんでしょう。私から見たら、ちゃんとしかるべき食材を使って情報を開示すれば、気にする人も気にしない人もどちらも安心して食事ができるのにどうしてそれをしないのかが不思議でなりません。情報がなければ疑わしいものは避ける以外にないわけで、それこそ風評被害を招く元凶じゃないかなと思うんですけどねぇ。

あとは根本的なことですが、高汚染地ではいくら食品に気をつけていても呼気からの内部被曝は避けようがありませんので、チェルノで避難区域になるくらいの線量がある地域には近づかない方がベターでしょう。

原爆の日

8月6日の広島に続き、昨日の8月9日は長崎で原爆の日を迎えました。

今年で67年。

今もなお消えることのない悲しみ。

原爆投下から25年後に生まれた私は子供の頃から戦争の愚かさや原爆の恐ろしさを学んできたわけですが、日本が核廃絶を訴える一方で平和利用を名目に次々と作っていった原発に対しては心の中では「ない方がいい」と思いつつもどこか他人事で、旧ソ連でチェルノブイリ原発事故が起きても、中越沖地震で柏崎刈羽原発がトラブルを起こしても、まさか自分たちが核の恐怖に襲われる日が来ることなど夢にも思わずにいました。

そして昨年、日本は3度目の核爆発を経験しました。

人は本来、実体験によって学び、成長していくものですが、実体験がなくとも自分の親や学校の先生、先輩や上司、果てははるかご先祖様などなど、多くの先人が経験し学んだことを教訓として伝えてくれます。でも、未経験の状態でそれを素直には受け取らなかったりもします。幼い頃は特に、親の忠告など聞かずに痛い思いをするまでわからないといったことが多々思い当たります。

原発もそうだったのでしょうか。

実際に事故が起こるまで危険性を自覚できない。

2度の原爆投下を経験し、チェルノブイリやスリーマイルという前例もあったのに。

でも、今この日本に生きている我々は福島第一原発事故を正にリアルタイムで経験したわけです。
これから数年の間に起こるであろう放射能の恐怖も同時に。

これだけ痛い思いをしたなら、もう懲り懲りと思うのが普通。

なのに既存の原発は廃炉にならないし、安全性なんて担保されていないのもわかっていながら再稼働するし、ウラではコソコソと新設の計画も進んでいる。

広島・長崎の方々が67年経っても忘れず語り継ぐ教訓も、福島第一原発事故では1年で風化するのか。

東日本大震災の発生が予測されていなかったように、いつまたどこで大きな地震や津波が起こるかわかりません。

4度目の核爆発を経験する前に、昨年の事故を最後の教訓にすべきではないでしょうか。

ロンドンオリンピック

ロンドンオリンピック、連日盛り上がってるようですね。

毎日寝不足って方も多いのではないでしょうか。

私はダイジェストでしか見てないのでまったく寝不足ではありませんが、今回のロンドンオリンピックではなんだか妙にトラブルが多いような印象があります。

審判のジャッジが異議申し立てで覆ったり、無気力試合で失格になったり、いくつかありましたよねぇ。

あと、猫ひろしやしずちゃんが出れなかったりとか・・・・って、それは関係ないか。

で、数々のトラブルの中でtwitter上でよく流れてくるのが開会式での日本選手団の途中退場。

ダイジェストでもその辺があまり報じられていなかったのでツイート見るまで私は知らなかったんですが、途中退場になった理由が色々と憶測を呼んでいて、本来スポーツマンらしく正々堂々戦うスポーツの祭典で見たくないウラの部分なんかがちょいちょい見え隠れするとあんまりいい気分がしません。

途中退場の一因になったのではないかとウワサされるこのバッジもねぇ・・・・。

「みんなの力でがれき処理」

もちろん震災復興は日本人全体で取り組むべきことではありますが、オリンピックにそれを持ち込むのはなんかちょっと違う気がします。

まして瓦礫広域処理は国民の総意じゃないし。

なんでもこのバッジ、ガレキの木材から作られたんだそうです。バッジに放射性物質が含まれているかまでは知りませんが、原発事故を起こした国が世界からどう見られているか、中にはオリンピックで恒例になっているバッジ交換をそれを理由に断られているケースも出ているかもしれない。そう考えるとメダル目指してがんばってる選手には余計な心配させずに純粋に種目に集中できるようにしてあげたらいいのになぁと思うんですけどね。

私的には結果はどうあれ悔いの残らないように全力を出して戦ってきてくれればそれでいいと思ってます。

Sans toi ma Mie

 

金曜日、紫陽花革命は全国に広がる。

総理官邸前に現れた元総理に妙な違和感。

声が大きくなっていくのはそれはそれでいいのだが、

中には単に便乗してるだけの政治家もいるんじゃないか、

そんな穿った見方が規模の拡大と同時に湧いてくる。

政治家のやるべき仕事は脱原発を叫ぶことじゃなく、

その声を政治に反映させることじゃないのか。

そしてその前に、

今も被曝の危険と隣り合わせの生活を強いられている子どもたちを、

安心して暮らせるようにしてほしい。

 

そんなことを考えていると、ふと、清志郎を思い出す。

たらればの話をしても仕方がないのだが、

もし清志郎が生きてたら、彼は今何を言うだろう。

どんな歌を我々に届けてくれるだろう。

 

反核ソングではないけれど、

ラブミーテンダーでもなく、

サマータイムブルースでもなく、

なぜか今日はサン・トワ・マミーが脳内に流れた。

再生可能エネルギー

本日、電気メーターの検針がありまして、

2ヵ月連続黒字達成\(^o^)/

6月が梅雨の割に雨が降らなかったせいかもしれません。
最近発電がイマイチっぽいので今後の天気に期待です。

で、7月になって再生可能エネルギーの固定価格買取制度がスタートしたこともあり、全国でメガソーラーや風力発電の新規参入が相次いでいます。新潟市でも3つ目のメガソーラーが稼働しましたしね。この動きは今後も益々加速していくことでしょう。

でも、ちょっと待って。

再生可能エネルギーの拡充は非常に良い動きだとは思うんですが、メガソーラーばかりどんどん作ってもしゃーないじゃんとも思うんですよね。

太陽光発電を導入した方はもちろん、導入してない方でも太陽光発電が非常に不安定な電源だというのはわかりますよね。なんたってお天道様次第ですから。風次第の風力発電もまた然り。安定供給するためにはベースとなる電源が不可欠。太陽光発電や風力発電がいくら揃っていても安定供給できなければ結局火力や原子力に頼らざるを得ないわけで、これでは脱原発の追い風になるとまでは言えません。

なので、これから大規模再生可能エネルギー産業に参入する企業や自治体は、地熱や洋上風力などの比較的ハードルの高い再生可能エネルギーの方に積極的に参加してほしいかな、と思うわけです。

一般家庭で導入できる再生可能エネルギーはほぼ太陽光発電に限られます。小型の風力発電もあるにはありますが導入コストも高いし発電量も少ない、騒音や高周波の問題もあってなかなか現実的ではありません。つまり一般家庭には太陽光発電以外に選択肢がそもそも無いんです。

しかし太陽光はまさしく電気の地産地消が可能な発電方法で、電気が必要な市街地の屋根にソーラーパネルが並べば送電ロスがほとんど無いメガソーラーが作れるわけで、わざわざ郊外にメガソーラー作るよりよっぽど効率的。しかも市街地の太陽光で発電できていない時は同じく郊外でもできていないわけで、パッケージとして考えれば異なる発電方法で相互に補えるのがベストです。

新潟には川も海も温泉もあります。市街地では太陽光、郊外では小型水力や洋上風力や地熱、そして補助的に火力、というようにうまく使い分ければ再生可能エネルギー比率を高めることはそんなに難しいことではないでしょう。行政はそういう方向に持っていくような中長期のビジョンを示し、社会全体で脱原発できるように進めていければいいんじゃないかと思います。

最近ではDMMが一定期間は売電の一部をDMMのものとすることで導入費用をかなり安く抑えるという一般家庭向けの太陽光発電導入事業に参入し、新たなビジネスモデルとして注目されています。電力会社も嫌われ者の原発にいつまでも固執するんじゃなく、例えば一般家庭の屋根を借り上げてソーラーパネルを設置するとか、販売・設置事業を自ら行うとか、再生可能エネルギーの普及によって収益が減るのを避けるのではなく、それによって収益を上げる方向にシフトし、その上で一般家庭じゃ導入できない風力や水力、地熱発電の設備拡充を進めていけば国民の見る目も変わるんじゃないでしょうかねぇ。

前にアイスランドのエネルギー事情をテレビで見ました。アイスランドではエネルギーの7~8割を地熱発電、残りを風力発電で賄い、火力も原子力も使わない100%再生可能エネルギーを実現しています。豊富な湯量の地熱発電はベース電源に最適なんですね。で、アイスランドって言うと遠い国ってイメージですが、日本とは共通点があります。そう、アイスランドも日本も温泉大国なんです。日本では源泉が国定公園内にあったり温泉地で反対運動があったり地熱の開発がなかなか進んでいないのが現状ですが、それらをクリアする法整備など整えばアイスランドのように電力の大半を地熱発電で賄うことも不可能ではないかもしれません。ちなみにアイスランドの地熱発電設備は日本企業が非常に多く関わっていて、技術的にはむしろ日本は世界をリードする立場なんですよ。そもそも危険極まりない原子力は言うまでもありませんが、火力の比率も下げることができれば中東情勢や為替変動など外的要因に左右される石油への依存も減らせるということ。アイスランドのように自国で100%賄え、電気代も安くすることができれば国内産業が活性化したり海外からの投資が増えたり、日本経済にプラスになる面も大きいと思います。

ということで、国や地方自治体、企業の皆様にはぜひ太陽光発電ばかりではなく、一般家庭でできないベースとなりうる発電方法へ力を注いでいただきたいと思います。