三条市と柏崎市で試験焼却が始まります

先日、長岡市に運び込まれた大槌町の震災瓦礫。

そして今日、長岡から三条市・柏崎市に運ばれ、明日から試験焼却が始まってしまいます。

反対意見に聞く耳持たず、充分な知見も持たないまま試験焼却を強行する三条・柏崎のバカ市長には鉄槌食らわしたい思いでいっぱいですよ。

で、

三条市・柏崎市及び近隣にお住いの方は、明日からの試験焼却が始まる前にお持ちのガイガーカウンターで焼却前の線量を計って記録しておいてください。ガイガーは安いエアカウンターでも充分です。ガッチリ正確な数値でなくとも焼却前後でどれくらい違うかの目安があるだけでも万が一の証拠になります。測定ポイントはできるだけ多く、場所や地上からの高さは必ず同条件にしてください。作為的に焼却後に数値が上がったように見せかけては焼却中止にはむしろマイナスになります。可能であればメモではなく写真や動画で記録してください。証拠としての信頼性が断然違います。放射性物質が漏れた場合、その濃度にはムラが出ますので試験焼却が始まってからも継続して測定してください。試験焼却で汚染されてしまったら取り返しがつかないのですが、本焼却をさせない材料に成りえます。

もちろん市側でも線量測定は行いますが、それが必ずしも公平中立で正確なものとは限りません。測定ポイントも多いとは言えません。都合の悪いデータは隠蔽される可能性があります。市の測定と市民の測定で大きな差がなく、汚染も心配するほどでなかったらそれはそれでいいんです。しかし何かあってから市に賠償や補償を求めても誠意ある対応が期待できないであろうことは政府や福島県、東電を見ていれば容易にわかること。これは決して他人事ではありません。あなたとあなたの家族、大切な人、環境を守るために自らアクションを起こしてください。

 

そして・・・・・

5市が説明会等で免罪符のように繰り返し出しているバグフィルターでセシウムが99.92~99.99%除去できるという環境省が示したデータ。これにはカラクリがあることがわかりました。

原発も放射能もいらない 公開質問状提出

こちらの記事にあるように、環境省が実証試験を行ったのは福島県福島市にある「あらかわクリーンセンター」。あらかわクリーンセンターはバグフィルターが2段式で、99.99%というのは2段式の場合での数字でした。

1段目で90%、2段目で残り10%の90%を除去して99%なのか、それとも1段目で70%程度、2段目で29%を除去したのか、この辺りは不明ですが、少なくとも99%という除去率は2段式での結果であって1段式でも同じく99%除去できることを立証するものではないことはわかります。また、福島市はバックグラウンドでもそれなりの線量があるはずですからバックグラウンドを加味した補正もどれくらい正確にできたのかも疑問。

ちなみに新潟市が瓦礫焼却を行う予定の亀田清掃センター・新田清掃センターは共にバグフィルターは1段式です。これは市が説明会で用意した資料にも1段しかないことが図で示されています。

それに・・・・・説明会でも1段とか2段とかって話は一切なかったので、99%が2段式での結果だとは市の環境部も廃棄物施設課も知らないかもしれません。知ってて隠していたなら相当悪質ですが、市側も環境省にハメられていた可能性もあります。

しかし、誰が隠していたのかということよりも、99%が2段式で得られた結果ならば1段式ではその除去率を達成することはほぼ不可能であることが一番の問題。県内で焼却すればほぼ間違いなく放射性物質が漏れると言えます。あとはどれくらい除去できて、漏れた分でどれだけ環境が汚染されるかって話。漏れるとわかってて行う試験なんて市民を巻き込んだ人体実験のようなものですよ。まして放射能は「ただちに影響ありません」ですから、5年10年経って何か起きてもその頃に責任取れる人は誰も残ってません。

前から繰り返していますが、放射性物質を完全に取り除き、焼却灰の管理も完璧にされるのであれば、それは除染になるので私は焼却に賛成します。が、ある程度漏れることを前提としているなら、それは放射性物質の拡散という二次汚染になるので絶対に反対です。

汚染された環境を元に戻すのがどれだけ困難かは福島第一原発事故で充分わかったはず。
汚染によりどれだけ多くの方がこれまでの平穏な暮らしを失ったかも福島第一原発事故で充分わかったはず。

先日の瓦礫が長岡に運び込まれた際、コンテナのそばで空間線量計って問題ないとかやってましたが、瓦礫の汚染は空間線量では計れません。まして試験用の木質チップとなれば選別も慎重に行ってるでしょう(もちろん悪い結果が出ないように)。そもそもコンテナの外で空間線量上がるくらいなら中身はとんでもない汚染ってことですから。今では常識なそんな事もわからない人たちが焼却の可否を判断してるというのは非常に恐ろしいことです。

新潟に暮らす人々の健康、子供たちの未来、汚染地から新潟へ避難してきた被災者の皆さん、多くの方が携わる農業、豊かな自然、これらを守るために何ができるのか。

もう時間がありません。ぜひ行動を起こしてください。

死んでも守る

父が亡くなって今日で1年になりました。

もう1年かと思うのと同時にまだ1年なのかと感じる不思議な時間。

しかし、最近は父の遺影にも笑って子供の近況報告できるようになったことを思えば、この1年という時間はそれなりに悲しみを癒したのかもしれません。

1年前のあの時。

冷たくなった父の手を取った時、多くの方に見守られながら最後の別れをした時、震災から半年経って放射能の不安に怯える中で父の死という悲しみと共に感じたのは「いずれ我が子を自ら送り出すことになるかもしれない」という大きな不安と恐怖。

もちろん今でも忘れません。

そしてあの時、私は亡き父に誓いました。

「父が溺愛した孫は死んでも守る」と。

 

そして今日は約1ヶ月に渡って行われた新潟市役所前での抗議行動最終日。

最終日とあって私が参加した中では一番多く集まってくれたと思います。

また、今日はIWJも来ていただいて、抗議行動の様子はUSTで中継もされました。
録画はIWJ新潟でご覧になれます

この1ヶ月、来てくださった方々は決してヒマがあるとかガス抜きだとか、そういうつもりで叫んでいるのではありません。子供を守りたい、故郷を守りたい、その一心です。

正直、私もまさか自分がこういうことに参加するとは思っていませんでした。でも、声を上げなければ子供が被曝する、子供たちが暮らしていく環境が壊される、そう思ったらいても経ってもいられなくなりました。「父が溺愛した孫は死んでも守る」その思いだけです。

今日は市役所の近くにお住いのおばさまが「うるさいからやめてくれ」と申し入れてきました。確かに毎日お昼に大声張り上げていたら瓦礫受け入れに反対でもなく興味もなければうるさいことでしょう。その点についてはご迷惑をおかけしていることも事実。

そしておばさまは「こんなことしても変わらないでしょう」と言いました。そうかもしれません。いくら反対しても大飯原発は再稼働したし、オスプレイも飛んできた。我々が市役所前でいくら声を上げても瓦礫焼却は強行されるかもしれない。でも、総理官邸前での紫陽花革命は少なからず政府を動かしたじゃないですか(満足できるものではないけど)。声を出しても変わらないかもしれないけど、声を上げなければ100%変わることはない。子供を守るには声を上げるしかないんです。黙ったまま子供に被曝を強いるなんて親ならできるわけがない。

騒音に感じてた方々には大変申し訳ありませんが、ぜひとも瓦礫焼却について真実も知っていただきたいと思います。

新潟は瓦礫ではなく人を受け入れるべき。
新潟に避難してる方々に2度も絶望を味わせてはいけない。
故郷を汚染させて2割を燃やすより故郷を守った上で8割の手助けをすべき。
新潟の人・水・米を守ってください。

市役所前での抗議行動は一旦終了となりましたが、決してこれで戦いが終わったわけじゃありません。瓦礫受け入れが撤回されるまで戦います。

同時に本日最終日を迎えた9月議会で提出された「震災廃棄物の試験焼却予算をカットする修正案」は残念ながら(しかし予想通り)反対多数で否決されてしまいましたが、広域処理に関しての問題点を中山議員があらためてブログで綴っておりますので、そちらも読んでいただいてより問題を理解していただきたいと思います。
震災廃棄物試験焼却予算カットの修正案に賛成 | ナカヤマヒトシ通信

 

さて・・・・・天の父は私のこういう行動、どう思ってるでしょうねぇ。

人情味に溢れ、争いを好まない人でしたから、もしかしたら私の言動に異を唱えるかもしれません。しかし孫が被曝するかもしれない事実を知ればわかってくれるはず。

親父、折れそうな弱い息子に力をください。

越権

瓦礫の試験焼却を強行しようとしている三条市の国定市長が瓦礫焼却に慎重姿勢を示す泉田知事について

『東日本大震災で発生したがれきの処理を巡って、権限を持っていない県の立場で「ああでもない、こうでもない」と発言するのは越権行為だ。震災廃棄物は一般廃棄物であり、これは市町村の仕事だ。』

と述べた。

私も泉田知事がもっと積極的に5市長と直接対話してくれれば話はもう少し違っていたのではないかとも思う。

しかし、

焼却による危険性も含め市民に充分説明もしないまま独断で瓦礫焼却を決定する権限がアンタにあんのかっ!それこそ越権行為だろうがっ!!

と私は思う。

多くの市民は瓦礫を焼却しても放射性物質は全て除去され大気に放出されることはなく、焼却灰も安全に管理され、放射性物質が多少漏れたとしても深刻な影響はなく、何かあっても市や国が補償してくれる、と思っているかもしれないが、

とんでもない

一般の焼却施設では放射性物質を全て取り除くことはできないことは既に焼却してる全国の自治体が証明しているし、灰が基準値超えても薄めて(総量は変わらない)雨ざらしの処分場に埋められて土壌汚染が広がるし、漏れた放射性物質や有害物質は数年・数十年経った頃になって健康被害をもたらすことはチェルノブイリで明らかになっているし、その頃には放射能での健康被害を立証するのは困難であるのは過去の公害が物語っているし、国も東電も福島第一原発事故による被害補償を充分していないのは現在進行形で被災地の多くの方々が味わっている。

これが三条市でも起こり、のちに三条市民は「なぜあの時反対しなかったのか」と後悔することだろう。

そしてその頃になって国定市長を責めてもその時には国定市長は三条市にはいない。

正に泣き寝入りである。

三条市役所職員の対応も酷いものだ。

先週金曜日に三条市役所で行われた瓦礫受け入れ抗議集会では、市民の提出した「受け入れ撤回要求書」を受け取り拒否。また、電話で抗議した市民に対しても充分な回答をせず、中にはバカにしたような対応をした職員もいたそうである。瓦礫焼却リスクの知識も新潟市と同じく陳腐なものだ。

市民の納めた税金で給料もらってるくせに、これが納税者に対して示す態度だろうか。

どうやら三条市長も三条市役所職員も、特権階級であるかのように思ってるようだが、勘違いもはなはだしい。

市長にも職員にも故郷を汚染させる権限などない。

声なき声は全て「Yes」と解釈するバカ共に市民はぜひとも「No!」の声を突き付けていただきたい。

 

新潟は、自然がいかされ、まもられるまち

相変わらず反応がバツグンにいいという感じでもないのですが、今日はこの前より署名してくださる方が多かったように感じたし、やはり反対の声に異を唱える方もいらっしゃるんですが、そういう方にも世間であまり知られてない被災地の現状や焼却施設の除去率、放射性物質の危険性について話をすれば理解はしていただけるようです。

関心を示さない人もただ知らないだけ。

でも、少しずつだけど声は広がっている。

市役所内でもかなり話題になっているそうです。

そりゃそうですよね。毎日お昼に大声張り上げてるんだから。

最近はポリスも応援にかけつけてくれてるし(笑)

 

ただ、懸念は新潟市より先行して試験焼却を決めた三条市と柏崎市。

全国の瓦礫焼却を始めてる自治体の全てが試験焼却で放射性物質が漏れても何ら対策することなく、市民の反対の声を押し切って本焼却に踏み切ってることを考えれば三条市も柏崎市も本焼却まで強行する可能性が高い。

なんとか試験焼却を始める前に止めなければいけません。

明日、9月28日には午後2時から三条市役所本庁舎玄関前にて瓦礫受け入れ反対の声を上げることになっています。

声なき声を「賛成」と曲解している5市長に「No!」の声を届けなければ、大切なふるさとが汚染されます。

ぜひ、三条市及び近郊の方は声を届けに行ってください。

 

あと・・・・今日、市役所前に行った時に「新潟市民憲章」という石碑が立ってることに気づきました。

そこにはこう刻まれています。

 

信濃、阿賀野のゆたかな川の流れが海にそそぎいるところ、ここがわたしたちのまち新潟。
日本海に沈む夕日が美しい。
海のかなたの国ぐににむけて開かれたこの港まちは、流れのほとりの木のように、いよいよ育ち、栄えている。
人びとは、昔から、力を合わせ、ねばり強く、この自由な開かれたまちを築いてきた。
さあ、わたしたちも、いま、たしかな一歩を踏み出そう。
わたしたちが望む新潟をめざして!
ゆたかな海の幸と田畑のみのり。
新潟は、自然がいかされ、まもられるまち。
働くよろこび、憩いの静けさ。
新潟は、活気にあふれ、落ちつきのあるまち。
すこやかな生活は、わたしたちすべての願い。
新潟は、みんなで生きるために、助け合うまち。
はぐくむ心が、いのちを育てる。
新潟は、一人ひとりが大切にされ、いかされるまち。
海のむこうは、友となる国ぐに。
わたしたちは、世界の平和のかけ橋となる。

 

篠田市長、この市民憲章を今一度読み返してくださいませ。

面会

※画像は夕方のNSTニュースキャプです。

今日、篠田新潟市長が市民団体の代表と面会したそうです。

が、これは市民の面会要望に応えたと言うよりは突発的なものだったようで、時間的にはわずか15分という話し合いをするにはあまりにも短いものでした。

面会の内容については書き起こしがありますのでこちらからご覧ください

突発的とはいえ面会したという事実は大きな前進ではありますが、篠田市長の見解・回答はこれまでと何ら変わらず、相互理解が進んだとは言えません。むしろ反対派軽視の姿勢すら感じます。

逆に「面会した」という事実だけが市長のパフォーマンスに利用されないか心配。

多忙な中、面会していただいたのは大変ありがたいが、これまでの主張を繰り返すばかりで歩み寄りがないなら、あのグダグダな説明会と変わらない。

できればもっと長い時間、さらにできれば中山議員にも同席していただいた上で先日の論点整理も織り交ぜながら深い議論ができる機会を設けていただきたいと思います。

 

そして・・・・・新潟市より先行して、三条市・柏崎市が大槌町の瓦礫を10月10日から受け入れ、翌11日から試験焼却を行うことが正式に決まってしまいました。2市長は地元を汚染させる道を選んだのです。

新潟市だけが止まっても意味がありません。新潟県内いずれの地域でも瓦礫を燃やすべきではない。

三条市・柏崎市の住民のみなさんもぜひ声を上げてください。

ふるさとを取り返しのつかない状況にされる前に。