解散

ようやく明日、衆議院が解散。

野田総理が解散を匂わせた頃から始まった政争が来月16日に向けて一層加熱していきます。

テレビや新聞では民主党vs自民党の戦いに第三極を加えた三つ巴の戦いのように「演出」されていますが、私的観点で見れば・・・・いや、多くの国民がそう思っているように結局どれも同じ穴もムジナでしかなく、国民そっちのけの茶番劇にしか見えません。

東日本大震災・福島第一原発事故による被災者支援や被災地復興より消費増税・原発再稼働を優先させてきた民主党。

これまで原発政策を推し進め、事故後も自らの責任を顧みることなく今なお原発を進めようとする自民党・公明党。

事故による放射能汚染があったにもかかわらず率先して震災瓦礫焼却を進めて都民に追加被曝を強いた石原前都知事率いる太陽の党。

汚染を免れ東日本の支援に重要な役割を果たすべき西日本・大阪において震災瓦礫焼却を推進中で、瓦礫焼却の反対者を不当逮捕する橋下市長率いる維新の会。

一日も早い被災者支援と原発ゼロを願う立場からすれば、これらの政党に自分の票を入れようとは思えません。

中でも危険なニオイのするのが石原・橋本両氏。

彼らは知名度もあり、パフォーマンスもドラマティックで、それだけマスコミの扱いも大きかったりするので、彼らのグループに期待感を持つ方も多いでしょうが、かつて「これで変わるかもしれない」と期待して民主党に政権奪還させたあの夏のように政策ではなく期待感で彼らに議席を与えると、今の民主党のように、いやそれよりヒドい結果が待ち受けてるかもしれません。

いや、もちろんこれは私見であってみなさんが誰に入れようがそれは自由です。

ただ、マスコミの演出による表面だけで判断する前に、我々国民はあの夏の反省をしなければならないでしょう(まぁ民主党の場合は我々が反省するって言うより我々を騙した彼らにこそ反省してもらわないとなんですけど)。

なぜマスコミが小沢一郎や国民の生活が第一、国民新党を追われた亀井静香、新党日本・田中康夫などに触れないのか。それは「100ミリシーベルト/年までは安全です」とか「食べて応援」などと同じ構図で、守るベクトルが国民に向いてないということ。

真実はテレビでは伝えられない。3.11以降のマスコミはホント腐ってます。

ま、これから各党のマニフェストが出てくることでしょうから、それらをしっかり吟味した上で判断したいところです。

あと、少なくとも出したマニフェストには責任を持っていただき、対抗勢力に阻止されたとかならともかく、途中で180度方向転換するようなことは、選挙の意味そのものがなくなってしまうのでやめていただきたいですな。

それやった政党や議員は詐欺罪で訴えるくらい重い処分をしてもいいと思います。

平行線

今日、廃棄物施設課に電話。

試験焼却反対の意思だけ伝えて手短に切るつもりが結局小一時間も話してしまった。

が、話の内容はずっと平行線。

施設課の担当者さんは「漏れません」「基準値以下」「安全です」の繰り返し。

実害が起きたら誰がどう責任を取るのか回答を求めても国が国がと繰り返すばかりで具体的な中身はナシ。

国でも市でもいい、やることに対する責任を明確にし、それを明示できないのならやるべきではない。

責任の伴わない行動は正に無責任。

燃やしました。漏れました。あとは国がなんとかします。では誰も納得しない。

原発作りました。処分場がありません。でも原発は続けます。みたいなもんじゃないか。

それじゃ最終的な責任は野田総理が取るのかの問いに担当者さんは「そうなると思います」と言ったが、野田総理がこれまでに何か責任ある行動をしたことがあったか?

まして因果関係の証明が難しい放射性物質被害は屁理屈並べて逃げられる可能性が高い。

結局誰も責任なんか取らないし、取れっこない。

金払えばいいってもんじゃないんだぞ?

で、ここまで話が来るとまた「漏れません」「安全です」の繰り返しに戻る。

100%漏れなくて安全だって言う絶対の自信があるなら責任の所在くらい明らかにできるだろう。

責任取ること自体が起きないんだから。

やると言い出したのは篠田市長なのだから、全ての責任は篠田市長が取ると言えばいい。

でもそれは言わない。

言えないのは自信がないからじゃないのか?

担当者さんからは最後まで得るものもないまま、これで1時間。

 

何なんだ、こいつら。

自分が何をしようとしてるかわかってんのか。

もし実害が起きたら市長も市職員も焼却場職員も加害者になるんだぞ?

 

ヘラヘラ笑ってんじゃねぇ。

新潟市は試験焼却を中止せよ

本日、新潟市の篠田市長が試験焼却の実施を発表した。

以下、新潟日報netparkより抜粋。

新潟市の試験焼却、27日から|新潟日報netpark

新潟市は12日、東日本大震災で発生した岩手県大槌町の震災がれき受け入れについて、試験焼却を27日から始めると発表した。焼却予定量は2施設で計21 トン。22日にJR東新潟駅に隣接する新潟貨物ターミナル(同市東区)にがれきを積んだコンテナが到着し、試験焼却まで仮置きされる予定。
亀田清掃センター(江南区)は27日の午前8時半から14トンを焼却。新田清掃センター(西区)では29日午前8時半から7トンを燃やす。両施設とも、がれきの17~30倍の量の一般ごみと混ぜて24時間焼却し、放射性物質や重金属の濃度などを測定する。

当然、私はこれに断固反対し、新潟市には試験焼却の実施を中止するよう求める。

新潟市に先だって三条市と柏崎市で既に試験焼却が行われ、灰に含まれる放射性セシウムの濃度が受入基準を下回ったことから焼却には問題ないというような判断がされているようだが、とんでもない。「未来の生活を考える会」が三条市での試験焼却前後に測定した結果では、ほぼ全ての測定地点で焼却後に線量が上昇している。薄めて燃やし、量も少ない試験焼却故に数値としては僅かかもしれないが、少なくとも環境中に放射性物質が漏れていることは確実で、バグフィルターで99%以上取り除けるというのは証明するに至らない。

そして、これは新潟市の新田清掃センター・亀田清掃センターでも同じことが起こることを充分予見させるものである。

試験焼却と聞くとさも安全に気を配って行われると思いがちだが、決してそうではない。どれだけ漏れたことを隠せるデータを出せるかという言わば周辺住民の安全を蔑ろにした人体実験である。

このブログでも何度も書いているが、放射性物質はその総量が一番の問題であり、濃度で安全は測れない。燃やすのは1キロ2キロの話ではなくトン単位の話。例え濃度が基準値を大きく下回ってもそれを大量に燃やせば放射性物質が含まれる灰もそれだけ大量になるのは小学生でもわかる計算。しかし市もメディアも濃度ばかり前面に出して「安全」とアピールするだけ。これは言葉のごまかしに過ぎず、真に市民の安全を考えてのことではない。

さらに新潟市はこれまでにも基準値超の鉛や水銀が含まれる灰を埋め立てたり、バグフィルターの破れを3ヶ月も放置するなど、瓦礫焼却ウンヌン以前に安全管理体制に疑問があり、こういうスタンスの市が放射性物質も安全に管理し、市民の健康や環境を守れるのか非常に疑わしい。

もっと言えば、三条市での飛灰測定値が焼却前23.5ベクレル/kg、焼却後24.4ベクレル/kgで焼却前後で大差ないと思われているが、もっと注目すべきポイントは震災瓦礫を含まない焼却前でも23.5ベクレル/kgあるということ。これは我々が日々出している一般ゴミもそれなりの汚染が既にあるということを証明しており、つまり瓦礫を受け入れるという以前に新潟県内から出る一般ゴミの焼却でも放射性物質拡散を防ぐ手立てを講じる必要があるということで、これについては私も新潟市の廃棄物施設課に電話して改善を要望したが未だ反映されておらず、電話した時点では排ガスの濃度測定すら行われていなかった。なぜしないのかと聞けば「測定項目にないから」との返答で、福島第一原発事故を経験してもなお新潟市は市民を守る視点には立っていないと痛感した。

こうした安全に配慮のない市が市民の意見を無視して試験焼却を行なえば、必ずや安全をアピールするためのデータを揃え、本焼却も強行するであろう。

亀田清掃センターの1日の処理量は最大390トン。23.5ベクレル/kg×390000で1日あたり916万5000ベクレル、1年フル稼働なら33億4522万5000ベクレルが焼却され、その一部は排気筒から環境に放出されるのです。

一度環境の放出された放射性物質を回収するのは事実上不可能。

そして、既に瓦礫焼却を行っている自治体で「安全に」焼却が行われているところは1ヵ所もない。

汚染されれば新潟市も長岡市も三条市も柏崎市も新発田市も全て終わる。誰も責任は取らない。泣くのは市民である。

瓦礫広域処理にあまり関心のない方も、それほど危険だと感じていない方も、自分や自分の家族の健康、突き詰めれば命に係わる問題だと認識してほしい。そして声を上げていただきたい。

新潟市役所廃棄物施設課 025-226-1420
新潟市役所秘書課 025-226-2044
瓦礫受け入れ撤回を求める署名活動
第4回市民主催説明会開催

 

新潟市での試験焼却に断固反対します!

中越地震から8年

今日で中越地震から8年だそうです。

はぁ、もうそんなに経ったんですね・・・・・。

でもあの時のコトはまだハッキリ憶えてますねー。あの時息子はまだ保育園、娘はまだ1歳。娘はもちろん何もわかってませんけど、息子は人生初の経験にかなり怯えて具合悪くなってたもんです。当時住んでた借家で玄関近くに使ってなかった部屋があって、その後も続く余震に備えていつもの寝室ではなくそこで寝てたんだよなぁ。ボロ家だったんで余震でもガシャガシャうるさかったですね。

で、その後には中越沖地震もあって、その時は柏崎刈羽原発がお漏らししちゃって、東日本大震災と福島第一原発事故を経験した今では、これらの地震で柏崎刈羽原発が福島第一原発レベルの事故を起こしていたら今ごろ私たちもこの新潟にはいられなかったと改めて怖いと思いますよ。

あの頃はTwitterもなかったし、何も知らされないまま「ただちに影響ありません」で今より深刻な被曝をさせられてたかもしれません。

相変わらず原発再稼働とか建設再開とかって話が出てますけど、いつ起こるかわからない巨大地震に備えて、万が一の時に人間がコントロールできない原発は早期に廃炉していただきたいと願います。

未来ある子供たちのためにも。

傍聴

今日の午後、新潟市西区役所で瓦礫問題の小委員会が開催されると聞きつけて傍聴に行ってきました。

・・・・・東区民ですが何か?

初めて訪れる西区役所(あんなトコにあったの知らんかった)の入口を抜け3階の会議室へ行くと、知った顔が何人も。瓦礫に関してはだんだんレギュラー化してるみたい(笑)。傍聴は全部で10名くらいだったでしょうか。もちろん傍聴なので発言はもちろん拍手もヤジもNG。ひたすら黙って会議を見守りました。

全体的な印象としては、概ね瓦礫受入に反対の意見が多数であったように思います。市側が用意した資料にこれまで開催した説明会で回収したアンケートの意見集約結果が載っていて、そこでは各地区を合わせた全体の集計で賛成が37.4%、反対が62.6%(コメント無記入・意思判別不可を除く)という結果がまとめられているにもかかわらず、篠田市長が「大方の賛成を得られた」と試験焼却の実施を発表したことについては参加者の多くから厳しい意見も出ていました。そりゃそうですわ、市の集計で反対が過半数なのに「賛成」と判断するって子供でも「おかしくね?」って思いますよ。廃棄物施設課のH課長はアンケート以外も含めて総合的に市長が判断したと弁明してましたけど、まるで正反対の判断に焼却場・処分場を抱える地元としては地元軽視と受け取られても仕方がないし、反発するのは当然だと思います。

が、一方で賛成を暗に示すような意見もチラホラ。でも、ハッキリと「賛成!」とは言わないんですよね。大槌町の瓦礫は汚染されていないとか、大槌町と新潟の直線距離を比べてウンヌンとか、なんだか市の説明会みたいな薄っぺらい話で間接的に燃やして埋めても問題ないと言いたげな、そんな意図を感じました。

どーやらここにも原子力ムラと同じ構図の黒い力が及んでいるようです。

ま、焼却場とか処分場とか、いわゆる迷惑施設ができるウラには必ずそれでオイシイ思いをする人がいるもんですからね。

で、結果的に意見はまとまらず、これは委員会での会議よりも水面下の根回しでまとめられちゃいそうな、そんな危険な印象を受けました。

 

あとは、全体的に知識が浅いという印象も。市民対象の説明会や市役所前行動でも大方の市民は関心薄いし知識も蓄えていないというのは感じてますが、焼却場・処分場を抱える地元の方々はもっと危機感持って勉強されているのかと思ってたら、実際はそうでもないみたい。多分、他県で既に健康被害が出てることも知らないだろうし、新潟が瓦礫を受け入れれば岩手の瓦礫がほとんどなくなると誤解してる方も多いんじゃないでしょうか。中にはかなり調べていらっしゃるんだろうなぁって方もいましたけど全然少数。賛成姿勢と思われる方が「現地に焼却施設作るより広域で運んだ方が安上がりで早い」みたいなこと言ってましたけど、浅い知識じゃうまいこと丸め込まれちゃうんじゃないかなーと見てるコッチがヒヤヒヤ。ちなみに私の考えは現地焼却も広域処理もしないで埋めて防潮堤を作る方が安全かつ安価で、現地雇用や中長期的な防災面でもベターだと思います。

 

何にしても、無責任な市が浅い知識で十分な説明もせずに利権優先でコトを進めようとしている姿勢は色んな意味で罪深いなぁと思います。

瓦礫受入の如何に関わらず、地元住民の間にしこりを残すことになるでしょうね。