除染

福島県内で除染作業が進められています。

屋根や外壁を高圧洗浄機で洗い、表土を削り庭木も伐採・・・・。

ただ、ニュースでその映像を見ていると果たしてこれで本当に生活に支障のないレベルまで線量を下げられるのかやや疑問。

高圧洗浄機で吹き飛ばされた(のかも目視はできないのだが)放射性物質はそのまま舞い上がって別の場所に移動するだけで総量が減るわけではなく、もしかしたらその家の線量は下がっても隣のお宅の線量は上がってるなんてこともあるかもしれません。これではただエンドレスに撒き散らしているだけのような気がするし、除染による住民同士のトラブルなども心配です。

作業にあたっている方も本来であれば防護服に全面マスクでなければマズイと思うのですが、普通のマスクに普通の作業着だったりして、傍で見守る人の中にはマスクすらしていない姿も。これでは舞い上がった放射性物質で自ら被曝するようなもののような気がするし、作業する方の今後の健康被害も心配です。

福島市大波地区では今後2年で空間線量を1μSv/h以下に下げることを目指しているそうですが、今現在も福島第一原発からは2億ベクレル/hも放出され続けており、線量の高い地域は気候や地形などの条件によって他より放射性物質が集まりやすい地域であると考えられることから、最初の水素爆発の時より少なくなってるとはいえ今後も汚染は続いていく可能性は否定できません。また、除染が目標レベルに下げられたとしてもそれが終わるまでの2年間そこに住み続けて住民に健康被害が出ないのかも心配です。

同様の考えの方は他にも多いようで、twitter上では「除染は現実的ではない」という意見が多数見られます。

旧ソ連では早々に除染をあきらめたという話もありますし・・・・。

 

もちろん汚染された地域の除染はしなければなりません。
ただ、元のふるさとに戻す前に住民に健康被害が出たり、最悪死亡したりということがあっては本末転倒じゃないかと思うんです。
それならば、まずは原発が完全に収束するまで安全な場所に住民を避難させるべきじゃないでしょうか。

いや、そんな大規模な避難が現実的じゃないってのもわかってはいるんです。
生まれ育ったふるさとに住み続けたいという住民の気持ちもわかりますし。

しかし、どちらも非現実的な選択しかないのであれば、少しでも人の健康や命が助かる可能性のある方を選択できるように国や元凶の東電はサポートしてほしい・・・・そう思います。

 

その一方でこんな話もありますしね・・・・。

除染率99%を目指す!|あはは星人がゆく♪

諸悪の根源が除染ビジネスでまた金儲けって、ホントならとことん腐ってますね。

6件のコメント

  1. 国がやらない東電もやらない。では誰がやりますか?
    確かに危機意識は無いかもしれませんが誰かが一刻も早くやらなければならない。
    自治体やそこに住んでいる住民が必然的にやるしかない。でも技術がない。

    批判的な意見は誰でも言える事です。
    東日本全域を完全に除線するか、住民を避難させるか、どちらも不可能です。

    国に期待出来ない以上、自分達でやるしかないでしょう。

    批判的な意見にしか聞こえませんよ。

    心配なら直接県なり国に訴えてみてはいかがですか?

  2. 危機意識がない、技術がない、そこが問題だと思うんですよ。
    安全に暮らせるためにとやってる除染で健康を害したら意味がありません。
    ならばせめて被曝や拡散を最小限に抑えるやり方をレクチャーするなり、国や東電がやってくれないなら住民同士で情報共有するなりしないといけないと思いませんか?

    あと、コメントの際はせめてお名前くらい記入してください。

  3. 名乗らず失礼しました。

    何故意味が無いと? 確かにニュースの映像を見てるとあからさまに線量浴びてますよ。
    以前の基準値を考えても既に人間の住める土地ではありません。 情報の共有等はやっているでしょう。専門家も講演に何度も来ています。 世界的に確かな影響が分からないのに、民間人にどんな装備をしろと?
    工業用マスクでもダメなんですよ。
    どこでその完全な装備を準備しろと?

    動物実験で分かっている事は、影響が出るのは次の世代やその次の世代です。
    被災地の人達は未来ある子供達の為に必死に頑張っています。
    以前も忠告したはずです。何もしない外部から騒ぐだけのナルシストな言動はやめていただきたい。
    風評被害はこういうところから出てるんですよ。

    馬鹿な政治家と企業によって日本は終わりました。
    現地の人達は出来る範囲の中で必死に頑張っています。
    行動しています。

    怖いなら家から出ないでください。

  4. では、例えガンになっても命を落とすことになってもそれより除染の方が大事ということですか?
    線量浴びるような除染をやってるそばには未来ある子供たちもいるんですよね?

    全ての物事は命あってのことだと思います。
    除染してキレイになったとしてもそこに住む人たちがいなくなってしまっては意味がないということです。

    除染すること自体に反対はしません。必要なことだと思います。でもやるなら被曝を最小限に抑える防御をして、頑張っている地元の方々の努力がムダにならないようにしてほしい、そう願っているんです。

    あと、福島県外の人はよく部外者扱いされますが、少なくとも私は原発事故以降、自分たちを部外者だと思ったことは一度もありません。
    福島に限らず東日本は広く汚染されています。
    他の方がどう感じてるかは知りませんが、東日本に住む人は同じく当事者であると私は認識しています(もちろん汚染のレベルは地域によって違いますが)。

    怖くても生活するためには家から出なければなりません。
    ならばできうる限りの防御をする。
    自分たちだけでなく、全ての方に無用な被曝をしてほしくない。
    そう思うのは間違っていますか?

  5. だからここで騒がず直接国や県や東電に言えばいいでしょう。
    部外者扱いされる様な書き方をするからそう捉えられる。先程も書きましたが専門家の話をよく聞いての作業です。
    国会で涙ながらに訴えた児玉教授は何度も南相馬市に来ていますし、一緒になって作業しています。
    要するに専門家でさえあの程度の事しか出来ないんですよ。
    確かなアドバイスや方法があるなら直接教えていただけますか?

    命あっての土地なんてのは当たり前でしょう。

    それを前提にしてやってるんです。

    分かりませんか?

    何かいい方法があるなら実際に除線作業をしている現場に行って、皆にアドバイスしてあげてください。

    正直いくらやってもさほど下がらないと思います。
    これからの季節は山から風に乗って飛んで来るでしょうね。
    移住するにも金が無い、保証もない。それ以上に土地を愛しているから住んでいるし頑張ってるんです。
    今の国の現状を見て完全装備で出来る状況だと思いますか?
    専門家より確かな知識や方法があるなら早く教えていただけますか?

    早く教えてください。
    それと、ご自身のブログを見てどれだけの人間が不愉快な思いをしているかよく考えた方がいい。
    どれだけの人間がこれを見ているかよく考えた方がいい。

    何度でも言います。以前も言いましたが、書く内容をよく考えて、閲覧者がどんな人達かよく考えてください。

    非常に不愉快なのでこれで失礼します。

  6. 専門家がアドバイスする以上に的確な防御方法や効果的な除染方法があるなら私も知りたいですよ。

    児玉教授は除染の際には内部被曝に注意し、線量の高い個所については専門家が大部分を取り除いてから住民の除染に当たるということを勧めていたと思います。
    南相馬の現状は残念ながら把握していませんが、ニュース映像で見る福島市の除染風景は内部被曝への注意が足りないように感じます。視察した野田総理もマスクしてませんでしたし。
    だからせめてできうる限りの防御はした方がいい、そういうことです。

    デリさんのように危機意識が高い方は「お前に言われたくない」と不快に思うでしょう。
    でもこのブログを読んでる方の全てが危機意識を持っているわけではないでしょうし、そういう方が少しでも被曝を防げるように意識してもらえればと思って書いています。

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