農作業

昨日はヨメさんの実家ですじまき(苗の種まき)のお手伝いをしてきました。

すじまき自体はベルトコンベアーによるオートメーションの流れ作業で、「へぎ」と呼ばれるトレーに土が敷き詰められ、その上にすじ(種)が捲かれ、シャワーのように水が注がれ、その上にまた土を被せていくという流れのエンドレス。装置はどちらかと言えば原始的でシンプルなものですが、無駄なくしかし完璧に行われるその動きはずっと見ていても飽きることなく私はけっこー好きだったりします。私が手伝うことと言えばせいぜい出来上がったへぎをトラックに積むくらいでたいしてやることはなく、メインはその後の何百個ものへぎをハウスに運ぶ作業。これが普段デスクワークの万年運動不足な私にとってはかなりの重労働で翌日の筋肉痛のもととなるのですが、ハウスの中で適度に体を動かしているとポカポカ暖かくて気持ちいいくらいで、これも案外キライじゃありません。

そんな昨年と何ら変わらない親戚一同集まってすじまきをする光景。

みんなの顔もいつもと同じ。

しかし、被災地ではすじまきどころか田畑をガレキで埋められていつ農業ができるのかの目処すら立たないところがたくさんあります。地震や津波の被害を受けなくても放射能の影響で出荷制限を受けていたりこの先農業ができるのかどうかもわからないところがたくさんあります。

目の前のいつもの光景と報道で知る被災地の光景。
どちらも現実なのにそのあまりにも大きいギャップが現実を非現実的に思わせます。

もちろん新潟が何の問題もなく農業が営めるということではないでしょう。
誰も口にしなかったし私もあえて聞きませんでしたが、農家のみなさんが放射能の影響を心配していないはずはありません。

いつかこの不安と恐怖が消える日がくるのでしょうか・・・・。