今年になって早々の大きな出来事として印象が強いのが例のグルーポン・バードカフェおせち事件(と勝手に命名)。今や全国ニュースでも報じられていますからあのおせち料理の写真を見た方も多いでしょう。私も初めて見た時はネタじゃないかと思うくらいの貧相さに開いた口が塞がらない思いでしたよ。ネットでは非難の嵐、バードカフェを運営する外食文化研究所の社長は辞任、代金は全額返金、バードカフェ横浜店には立入調査、消費者庁はグルーポンから事情聴取と、あれよあれよと言う間に問題が大きくなっていきました。
そもそもあんな状態で商品を送る前に普通なら「これを送ったらヤバい」と気付きそうなもんですから、バードカフェは何を文句言われても仕方がないでしょう。これに対して言い訳すれば火に油を注ぐようなもの。一部では叩き過ぎという意見もあるようですが、いずれにしてもバードカフェのブランドは恐らく存続不可能ですから早いとこ事後処理して別会社で出直した方が賢明ですね。もちろん同じことは二度としないという前提で。
それより見ていて感じたのが全体の出来事がネットをベースに起きているなということ。クーポンサイトもネットがベース、クーポンに乗ってるのもネットユーザー、事件の発覚・拡散もネットで、バードカフェを叩いているのも主にネットがベース。しかもこの流れが非常に速く、ネットのスピード感が際立っているように思います。そしてテレビや新聞、関係省庁がそれを追っているような感じ。これってsengoku38の時となんか似てません?こういう流れを見ていると今の時代を反映しているんだなぁと感じます。
そして今回の事件でクーポンサイト全体のイメージダウンも大きいんじゃないでしょうか。そもそもあのおせちの2万円という価格が妥当なのか、最初から半額でも利益が出る商品を高値に出してお得感を不必要に釣り上げてるんじゃないのか、そしてクーポンサイトに出ている他の商品やサービスも同じじゃないのか、グルーポン以外も同じじゃないのか、個人的にはそんな不信感が植え付けられましたね。グルーポンは事件以降もあちこちで広告を見かけますが全部インチキっぽく見えてしまいますもん。
大々的に日本上陸したって言うのにたった1件の店舗のミスで一気に失墜。
いやぁ、怖いですねぇ。
クーポン利用の際は気をつけましょう。