安倍総理辞任へ

ずいぶんと長い間、早く辞めろ~早く辞めろ~と思ってきたのが、いざ辞めるとなるとあっけないもんです。

昨日、7月28日、安倍総理が会見を開き、辞任の意向を表明しました。

辞任の理由としては健康上の問題としていますが、少し前から安倍総理は何度か病院へ行っていて、普通は総理クラスの健康リスクって隠すものなのに、むしろ不健康をアピールしていたように見えたくらいですから、菅官房長官が健康不安説をいくら否定したところで、辞任への布石だったのはミエミエでした。

新型コロナウイルスへの対応で支持率はみるみる低下、国会も開かず逃げ回ってばかりの状況で、落ちるところまで落ちて周りから退陣を迫られての辞任よりは、病気を理由に自ら退く方がダメージが少ないという判断なのでしょう。

ま、辞める理由は正直どうでもいいんです。

一番の懸念は辞任することでこれまでの疑念がチャラにされること。

森友・加計問題や桜を見る会、河井夫妻へ資金や詩織さんレイプ事件のもみ消しなどのアベトモ絡み、他にもこの7年超でネタは腐るほどあるし、中にはそれによって人の命が失われるという重い結果を招いた件もありますから、総理を辞職するのは結構ですけど、これらの疑惑についての説明や責任まで放棄されては困るのです。健康上の理由で総理を辞任するのに議員辞職はせずに衆議院議員は続けるというのは何とも解せないところなんですけど、少なくとも今よりはヒマになるんですから疑惑解明に全力を尽くしていただきたい。

そして安部総理辞任後はどうなるのか。

既にポスト安部と見込まれる顔が出ていますけど、あれだけ「後継は安部以外なら誰でもマシ」と言われながらも実際にはポスト安部の面々も安部さんとどっこいどっこいな方ばかりなので、誰がなったところでいい方向に行く気があまりしません。今の野党にも期待はできませんからねぇ。

誰が後継になるにしても、安部さんの悪いところは継承せずに、せめてもう少しクリーンな政治を目指していただきたい。傍で見てきたならわかりますよね?きっと安部さんは歴史に名を刻むことになると思いますが、それは英雄としてではなく悪代官としてです。政治の世界に身を置いたのなら後世においても称えられる実績で名を残したいでしょう?

あとはメディアもです。ヘンに政権に忖度せず、間違ってることは間違ってると正しく指摘できる「普通の」メディアになってほしいですね。