アメリカ様

この前、保育園の屋根にストロンチウムカバーが落ちたのに続いて、今度は小学校の校庭にヘリの窓が落ちました。校庭にいた児童からわずか10mしか離れてなかったそうで、一歩間違えば命を失っていたかもしれない重大事故。こういう事が起こる度に沖縄の市長や知事が米軍に対して厳重抗議をするわけですが、いくら抗議をしてもまた同じ事が繰り返されるばかりで何ら解決はされないし、一時的に飛行をやめてもまた事故は起こるわけです。ヘリの事故だけでなくオスプレイの墜落や米兵による家宅侵入や飲酒運転事故、果てはレイプ事件まで、在沖縄米軍による数々の事故・犯罪を考慮すれば辺野古移設なんて呑気な事を言ってないで沖縄から米軍を追い出してもいいくらいだと思います。

しかし、政府も米軍に申し入れを行ってはいるようですけど、それも何だか形式だけのようなもので、沖縄の人たちの怒りや不安、憤りなどを汲んだものではないですよね。沖縄の人がうるさいからポーズだけ、みたいな。

 

少し前にアメリカのトランプ大統領が在アメリカ大使館をエルサレムに移し、事実上エルサレムをイスラエルの首都と認める発言をしました。エルサレムはユダヤ教・キリスト教・イスラム教それぞれにとっての聖地であり、昔から争いの種になってきた場所でもありますが、ここ最近は3宗教で均衡が取れているような、ベストではないけど現状ではベターのような微妙なバランスが保たれていました。が、そこにトランプ発言ですからエルサレムを巡る3宗教の争いが再燃するのは火を見るより明らか。実際、既に争いは起こっています。そしてこのトランプ発言に中東の不安定化を懸念する各国首脳が非難する声明を発表。これは当然のことだと思います。

しかし、日本は菅官房長官が「わが国としては動向に重大な関心を持って注視していく」と述べるのみで、トランプ発言を一切非難しません。遠い中東のことであっても日本はまったく無関係ではないし、中東の不安定化は日本にとってデメリットが大きいにもかかわらず、です。

 

先日のブログでも取り上げたICANのノーベル平和賞受賞も、唯一の被爆国であり本来は他のどの国より核廃絶に積極的であるはずの日本はこの件もスルー。カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞は安部総理もコメントを出してマスコミもこぞって取り上げておきながら、カズオ・イシグロ氏が授賞式でのコメントで原爆に触れたことは完全スルー。

この国のトップは、おかしいことにおかしいと、間違ってることに間違ってると、親分であるアメリカ様の顔色ばかりをうかがってハッキリとモノが言えないんですよね。言えないと言うより、言うつもりなんてハナからないのではないかと。

安部さんのせいで日本国民全体も恥ずかしい国民だと思われたくないですね。

あ、こんな政権でも50%近く支持してる人がいるんだからやっぱり恥ずかしい国民なのか・・・。