現在進行中のHPリニューアル案件。
これがなかなか一筋縄ではいきません。
当初、ウチにご連絡頂いた時のご相談としては、検索順位が上がらない・なかなか更新してもらえない・等のものでしたが、よくお話をお聞きすると、ウチにご相談頂く前にドメインの変更をされているとのことで、恐らく元の業者さんによるスパム的な過剰SEOが原因で旧ドメインが検索に出なくなったのでしょう。現在は新ドメインで多少リカバリーはできているものの、やはり管理業者は変えたいということでウチに移管することになりました。
が、その新ドメインが元の業者さんの所有になっておりまして、お客様またはウチに移管させてくれと申したのですがそれには応じられないと。
D-Styleではドメインは基本的にお客様直接のご契約をお勧めしています。それは後にウチとの保守管理を解約されたとしても譲渡や名義変更等をせずともドメインはそのまま継続して使っていただけるから。手続きが難しい・面倒というお客様にはウチで代行取得も行いますが、その場合でも解約された場合にはドメイン契約期間の残り分や譲渡にかかる手数料等の実費を除いて原則無料で譲渡致します。基本的な考えとして、お客様がご利用になったドメインは所有が誰であれお客様のものであるべきと思います。ドメインを人質に解約を渋るなんて卑怯なマネはしたくはありません。
しかし、業者によっては解約時にドメインは渡さないというケースも多々あります。ウチとは考え方が根本的に異なりますが、そういう業者さんは昔からよくいらっしゃいます。これからドメインを取得してHPを開設しようという方は依頼する業者さんとその辺りの契約内容をよく確認した方がいいです。
で、その業者さんからは新ドメインは渡せないが旧ドメインなら移管してもいい、という譲歩なのかよくわからない回答だったので、再度ドメインを取り直すことになる可能性もありますが、まずは旧ドメインをリカバリーしながら再スタートすることにしました。
もうこの段階でロクでもない業者だなというのはよくわかりました。
そして、HPのリニューアルも完成が近づき、新ドメインで運用中のWordPressも旧ドメインで再開しようと記事の引っ越しをするためにお客様からIDとパスワードを頂いたのですが、このユーザー権限が管理者ではなく投稿者だったんですね。管理者はその名の通りWordPressサイトの全ての権限を持つのに対し、投稿者の場合は記事の投稿はできてもテーマの変更やプラグインの追加、サイト設定などは行えません。お客様はこのユーザーアカウントしか与えられていないとのことで、あまり詳しくない方に管理者権限持たせてヘンなことになったりしないようにという配慮からあえて投稿者にしておいたのかなと思い、業者さんに管理者権限ユーザーのID・パスワードを頂けますかとお願いしたところ、これにも応じられないと。
ウチに教えられないというなら話はわかります。ウチがその業者さんと契約してるわけではありませんからね。ところが直接の契約者であるお客様にもそれは教えられないと。つまりこの業者さんはWordPressの権限まで人質に取ってるわけです。
これはあまりにもヒドくないですか?WordPress自体は無料のプログラムでその業者さんが独自に開発・販売してるものではありません。まして記事自体もお客様がご自身で書かれてるわけですから、このWordPressにその業者さんが持つ権利なんて一つもないはずです。じゃあ管理者として日々管理してくれてるのかと言えばWordPressのバージョンは古いままだし、アップデートすらまともにしてくれていないのです。管理者権限与えてくれれば全部こっちでやるのに!
もちろんウチでWordPressをインストールする際はお客様に管理者権限でお渡しします。所有者がお客様なんだから当然ですね。というか、投稿者権限で渡すなんて発想自体がありませんでしたよ、私は。
なんなんでしょうね、この業者さん。今までお付き合いしてくださったお客様に少しの感謝もないんでしょうか。解約されるのはそりゃ残念でしょうけど、最後までこんな嫌がらせみたいなことして自分の仕事に誇り持てるんでしょうか。
それじゃ切られて当たり前ですわ!
ウチでも解約に至ったケースは少なからずありますけど、絶対にそんなことはしません。ドメインもお渡しするし、HPのデータも全部お渡しします。解約はウチももちろん残念なことですが、いつかまた縁があるかもしれない、D-Styleにお願いしてた時の方がよかったな、そう思ってもらえるように、最後の最後までキッチリ仕事は成し遂げます。
これからHPを作ろうという方、どこかに管理をお願いしようと考えてる方、困った業者さんにはくれぐれもご注意ください・・・・。