箱根の大涌谷で噴火警戒レベルが2に引き上げられた件。
地元の観光業にとっては大ダメージ。
そこで言われていた
「風評被害の払拭に取り組んでいきたい」
という言葉に私はちょっと違和感が。
風評被害の意味を辞書で調べてみると、
根拠のない噂のために受ける被害。特に、事件や事故が発生した際、不適切な報道がなされたために、本来は無関係であるはずの人々や団体までもが損害を受けること。例えば、ある会社の食品が原因で食中毒が発生した場合、その食品そのものが危険であるかのような報道のために、他社の売れ行きにも影響が及ぶことなど。
(引用元:http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/190458/m0u/)
とある。
私もそう認識している。
じゃあ箱根で起きてることは根拠のない噂?
噴火等が起きた際にどこまで被害が及ぶのかが曖昧なところはあっても、噴火の可能性が高まっているのは事実であって根拠のない噂ではない。
なのにそれを「風評」と履き替えてどうぞ箱根観光に来てくださいということですか?
なんかちょっと違うような気がする。
意地悪な解釈をすれば、「人の命<地元の経済(つまり金)」と言ってるようにも聞こえる。
もちろん地元の観光業にとっては相当な痛手となるわけだし、箱根の全域が危険なわけじゃないんだから、行けるところには行って、危険なところには立ち入らない、そういうルールを守った上で地元を応援できる人はすればいいと思います。
しかし、「風評被害」という言葉を使うことで、噴火が心配だからと箱根に行くのを敬遠する人がまるで悪者扱いされてるかのような印象を私は持ってしまう。
それに、活火山があるからこその観光地であって、地元はその火山の恩恵によって成り立ってるのですから、火山が危なくなったからと言って恩恵を受けてきた対象を迷惑扱いするのもちょっとどうかと思うし。
何かあるとすぐ「風評被害」と言うのは3.11以降顕著になったような気がするんですが、事実まで風評と捻じ曲げるのは、逆に風評を招くことになるのではないかと思います。
全てにおいて得られた情報は正しく迅速に公開し、あらゆるリスクは過小評価せず、人命最優先で対策を取ることこそが一番ではないかと。
あれ?何かの発電所の話にも似てますね・・・・。
私も同じことを考えていました。
本エントリでも書かれているように、風評被害という用語の使い方が間違っているように感じますね。
ニュースなどでも同じように風評被害という用語が前面に押し出される報道がされていて、もやもやとした思いを抱えてしまいました。
同じように感じる方がいらっしゃいましたか。
風評と言いたい気持ちもわからなくはないんですが、やはり言葉の本体の意味からするとちょっと使い方がズレてるかな、と思ってしまいます。
なんか便利な言葉になっちゃいましたよね。
あと「絆」とか。