なんなんでしょうね、このやるせなさ。
昨夜、辺野古のゲート前の様子をIWJや山本太郎議員がツイキャスで中継してくれていて、それを見ていたんですけど、辺野古の埋め立てに反対と大きな声をあげる市民に対峙する沖縄県警の警官たちがまるで感情のないロボットのように表情を変えずに淡々と市民を強制排除していく様は、これまでにも原発再稼動や瓦礫広域処理などでも度々同じように目にしてきた光景ですが、いつも力のない市民の願いが届くことがないまま粛々と望まない結果に進められているのは何度見ても心が痛い。
沖縄県民の中には基地に反対の人も賛成の人もいます。しかし、名護市長選挙でも、沖縄県知事選挙でも、衆議院選挙でも、基地に反対という民意が示されているわけで、町内の井戸端会議で決まった話ではないのですから政府もこの民意を無視するような強引な進め方をするべきではありません。
この前も翁長知事が上京した際に総理も閣僚も面会に応じず、会議にも出させてもらえず、沖縄振興予算は減額されるという、およそ大人の対応とは思えない陰湿な「沖縄いじめ」が始まっています。
こんなこと、許されていいんでしょうか。
日本は民主主義国家じゃなかったんですか?
これじゃまるで独裁じゃないですか。
安部政権は恥を知れ、と思います。
ツイキャスを見ていて一番悲しく思うのは、反対の声をあげている人も、それを排除している警官も、同じ沖縄県民だということです。
警官も制服を脱げば一人の県民市民。中には名護市長選挙・沖縄県知事選挙・衆議院選挙で基地反対の候補に投票した人もいるんじゃないでしょうか。そうだとしても辺野古のゲート前ではそういう個人の想いは押し殺し、ただ上からの指示に従うのみ。もしかしたら昔から知ってるおじぃおばぁを心の中で泣きながら排除している警官もいたかもしれない。
同じ県民同士で対立するようなこと、あってはならないです。
沖縄県警が守るべきは辺野古の埋め立て計画じゃありません。沖縄県民です。
私は一度も沖縄に行ったことすらない縁も所縁もない他県民で、基地反対で騒いでるのは他県民ばかりだなんて声もあったりするんですが、これは基地に限った話ではないんです。各地が抱える諸問題で同じような自体が起こっています。
政府は強行的に物事を進めるのではなく、市民が納得できる形で平和的に解決できるように努めていただきたいと願います。
座り込みしてるのは他所から移住したりしてきたプロ市民が多いですよ。
もともとの地主の人とかは地代で生活している人も多く、それ以外でも基地がないと生活が成り立たない地元の方が多数います。
実際に嘉手納基地の近所に住んでる友人は、沖縄から基地がなくなったら今以上に生活に困る、商売が成り立たなくなると言っています。
単純に反対!基地移設!叫ぶのは勝手ですが、基地ありきの生活している方の事も考えて下さい。私自身は横須賀在住です。米軍空母が出払ってる時など、街は閑散として寂しいものです。私もまた生活の為に米軍が必要です。
基地があるメリット・デメリットを地元の方が考えた結果としてあの選挙結果なのですから、基地を必要としている人がいる現実もわかってますけど、「基地はいらない」というのが他県民ではなく沖縄県民の民意ということではないのでしょうか。
生活のために原発が必要だと言ってるのと同じようなもので、なくす努力をせずに続けていてはいつまでも脱却はできないと思います。