衆議院選挙が公示され、早速今日はウチの前にも街宣車が走っていました。
日本の将来を左右する大事な選挙。
しかし世間の関心は低いように感じます。
昨日、俳優の菅原文太さんが亡くなられたという悲しいニュースがありました。
つい先日には高倉健さんも亡くなられ、昭和の偉大なスターの相次ぐ訃報に心を痛めている方も多いでしょう。
菅原さんも高倉さんも男が憧れる男の中の男というイメージで、それはもちろん役柄のイメージが強いのだとは思いますが、強くて芯のある男が亡くなるというのは命の儚さを感じずにはいられません。
また、菅原さんは晩年、反戦活動にも熱心に取り組まれていました。
これは今年の6月に日比谷で開かれた「戦争をさせない全国署名提出集会」での演説です。
反戦への想いを静かに、しかし強い想いで語られています。
こちらは11月の沖縄県知事選での翁長さんの応援演説です。
ここで菅原さんは
「政治の役割はふたつあります。一つは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!」
と語られています。
この演説、亡くなるわずか1ヶ月前のものです。
亡くなる間際まで反戦への想いを熱く語っていた菅原さん。
亡くなってからこの動画を見ましたが、菅原さんの言葉に目頭が熱くなりました。
俳優だから、有名だから、それで菅原さんの言うことが全て正しいということではないでしょう。
しかし、菅原さんの言葉はどんな政治家の言葉よりも胸に響いてきました。
テレビや映画で芸能人が反戦や原発についての発言をすることはタブーになっています。それはその世界がそれを言われると困る体質で作られているから。原発事故以降、原発にNoを言う方はとても少ない。特定秘密保護法や集団的自衛権についてNoを言う方も少ない。
菅原さんほどの大スターでも、反戦について語ることは無粋な横槍が入っていたかもしれません。
でも、菅原さんは命の限りに語り続けました。
その想いを彼の死と共に終わらせたのではあまりにも悲しい。
菅原さんの言葉を借りれば
「安部さん、弾はまだ一発残っとるがよ」
その最後の弾は私たち国民です。
今度の選挙は戦争への道を進むのか否かの選挙でもあります。
「そんな大袈裟な」と思うかもしれませんが、これまで安部政権が進めてきた道は最後には憲法9条を変える戦争への道です。
その道を閉ざすために、安部総理に最後の一発を国民総出で打ってみませんか。
菅原文太さんのご冥福を心よりお祈り致します。