昨日の柏崎刈羽原発安全審査申請容認の件で、今日もまたいろいろと憶測が飛び交ってましたねー。
Twitterで私がフォローしてる方のほとんどは反原発で泉田知事にも一定の評価をしてる方なのに、そういう方の中からも今回の容認姿勢は疑問・反発・批判が多く見られ、どうにもやっぱり泉田知事の真意はうまく伝わってないように感じました。
私見ではありますけど、昨日の記事でも書いたように「安全審査申請を容認=再稼働を容認」ではありません。
昨夜の報道ステーションでのインタビューがありますので、昨日の記事と合わせて読んでみてください。
⇒ 圧力っていう意味で言うと週刊誌がね…」9/26報道ステ―ション単独インタビュー(文字起こし)条件付き承認に伴う泉田知事コメント – みんな楽しくHappy♡がいい♪
ここでも柏崎刈羽原発の再稼働については福島第一原発事故の検証と総括が先で、それが終わってないうちに再稼働の議論はできないと、知事はいつもの持論を繰り返してます。
また、一部で今回の審査容認は原子力規制委員会の田中委員長を話し合いのテーブルに引っ張り出すのが狙いだという声もあります。
田中委員長は以前から知事の再三の面会要求を頑なに拒み、原発の安全審査はするけれど避難計画は立地自治体で考えろと言っていて、本来であれば万が一の避難計画も合わせて安全性を審査するべきなのにそれをしない、言ってみれば片手落ちのスタンスを堅持しています。
爆弾が自分の庭に置かれて「これは爆発しないように安全装置が付いてるから心配ナシ、でももし爆発したらその時の対応はあなたが考えてね」では、安全かどうかの前にそんな無責任なもの置くんじゃねぇよ!です。
うーん、例えがイマイチだったな(汗)
で、いつもの温和な語り口からは想像できませんが、きっと泉田知事も田中委員長に対しては「この野郎~」と腹の中では思ってるんじゃないかと思うんですよね。でも、このままじゃいつまでたっても話はすすまない。だから原発の安全審査はそれとして一旦受け入れ、フィルターベントの運用や避難計画も合わせて東電にクギを刺すことで、規制委員会も巻き込んだ原発の議論を加速させ、ひいては柏崎刈羽に限らず全国の原発の運用について国民的な議論に広げていきたい、そんな狙いもあるんじゃないか・・・・。
ここまで考えるのは泉田知事を持ち上げすぎですかね?(笑)
でも、絵空事ではない実行可能な被曝しない避難計画ってのはベントが前提である以上、不可能に近いと思うし、避難計画も含めて安全性を審査したらパスできる原発って無いと思うんですよね。現在停止中の柏崎刈羽にも燃料棒は入ったままで(これがまたトラブル起こしてたりするし)、燃料棒が入った状態では発電中の高温状態よりはナンボかマシではあっても危険であることには変わりはなく、2年半経っても脱原発のムーヴメントがなかなか盛り上がらない現状よりは、ジャブでもいいからまずは手業を出して睨み合いから脱するってのも一つの方法なのかもしれません。
肉を切らせて骨を断つって感じ?
それでも田中委員長は最後まで知事と会わないよーな気もしますけどね・・・・。
あとは、何でもかんでも泉田知事に頼ってばかりではなく、原発立地県民として声を出していくのも大事だと思います。
県民の総意として再稼働反対・原発廃炉の声が大きくなれば国も東電も規制委員会も無視はできないだろうし、その声が泉田知事の追い風にも、また、知事が新潟県民への追い風にもなるんじゃないでしょうか。
もうね、いつまでも原発にしがみつくんじゃなく、新潟が脱原発先進県になっていいと思うんですよね。今まで柏崎刈羽を支えてきた技術者が、今度は廃炉技術を身に着けて世界に向けて最先端廃炉技術を売っていき、その最前線が新潟県であれば、原発交付金なんかに頼らずとも地元も潤うし、遠からずいつかは廃炉になる原発よりもっと長期的に経済が回るはず。
そんなこと、確か泉田知事も言ってましたよね。
持ち上げすぎかもしれないけど、あの人タダモノじゃないと思います。