先日、安倍総理が福島第一原発の視察に行きました。
ネットでは枝野を上回る重装備っぷりに「フルアーマー安倍」「これじゃ完全にブロックなんてできてない」と揶揄されたりして、世界最悪の原発事故現場なんですからこの装備はむしろ当たり前なんですが、この姿が結果として福島第一原発の深刻さをあらためて世界中に伝えることとなり、安倍総理の視察は裏目に出たのは言うまでもありません。
(防護服の名前が間違われてたのもたくさんツッ込み入ってましたね)
まぁそれはいいんですけど、
安倍総理は視察の際に同行していた東電幹部に「0.3(平方キロ)は(どこか)」と尋ねていたそうな。
オリンピックプレゼンで自ら「汚染水の影響は港湾内0.3平方キロの範囲内で完全にブロックされている」と言っておきながらのこの発言。国民のほとんどは安倍総理が何もわかってないことくらいわかってましたが、やっぱりわかっていませんでした。
さらに猪瀬知事は安倍総理の「under control」について「今、必ずしもアンダーコントロールではない。だから(首相が)アンダーコントロールになると表明した」と述べたそうな。
「under control」ってのは「コントロール下にある」という意味で「これからコントロールする」という意味ではもちろんありません。今、コントロールできてないと思うならブエノスアイレスで言えや~!!と思うのは私だけではないですよね?
もう、なにもかもデタラメ過ぎます。
安倍総理も猪瀬知事も真正のアホです。
さらにこんな話も
「事実はそうだと思いますが、知事が言っている事が正しいと思います」って・・・・ねぇ。
知事が黒だと言えば白でも黒になるんですか?
これって何かの宗教なんでしょうか?
完全に頭おかしいと思います。
結局、目的さえ果たせれば事実はどうでもいいということなんでしょう。
そこには国民を守るとか、被災地の復興とか、原発事故被災者の救済とか、まるで眼中にない。
世界に向けて大見得切っちゃった以上、子どもにバレるウソでもつき続ける。
でも、
この前、共同通信社が行った安倍総理の汚染水発言についての世論調査で、全体で28.3%、自民党支持層で44.4%もの人が「信頼できる」と回答したそうです。
逆に「信頼できない」は全体で64.4%、自民党支持層で48.5%と、子どもレベルのウソはちゃんとウソだとわかる人が多数だったのはせめてもの救いではあるんですが、ウソがウソだとわからない人がまだこんなにもいるってのは都合の悪い情報だけはしっかりunder controlしてるマスメディアのお陰なんでしょうね。
視察の際に安倍総理は福島第一原発5・6号機の廃炉にも言及し、それに対して一定の評価をする声もあるようですが、あの現状を見て5・6号機をまだ動かそうなんて発想はそもそもありえないし、むしろ当たり前の話。結局これも対外的なアピール目的でしかないのは明白で、そんな当たり前の話を述べる前に自分が目の前で見ている世界最悪の原発事故を一刻も早く収束させることに全力を注ぐべきだし、廃炉に言及するなら既に原発を動かす資格も能力もない東電に柏崎刈羽原発の廃炉も総理権限で命じていいように思います。
ということで、今一番under controlしなきゃいけないのは安倍総理と愉快な仲間たちの脳味噌じゃないかなーと思う今日この頃なのでした。