間もなく決まる2020年オリンピック開催地。
一時は東京有利と報じられていたのが、間際になってきたら汚染水問題で東京不利と形勢逆転。
いや、実際は海外はずっと前から福島第一原発事故のことをずっと心配していて、おめでたいのは日本だけなんですけどね。
個人的には東京になってほしくはないです。
理由は言うまでもなく、私も海外メディアが竹田理事長に質問していたことと同じ懸念を抱いているから。
元々五輪招致の話が表立ってきた時も「はぁ?」と思ったし、テレビで「2020年オリンピックを東京に!」なんてやってるのを見てても「はぁ?」と思ってました。
そんな場合か、と。
東京で瓦礫焼却が始まって、ただでさえ汚染があるのにそこに更に汚染を拡大させるなんて、ホンキで五輪招致する気があるなら死ぬ気で除染しなきゃならないのに、やってるコトはまったくの真逆。
ま、この国の政府は危険とわかってるくせして「安全です」と根拠なく国民に被曝を強要するくらいですから、企業やアスリートを撒き込んでアホな招致活動するのもなんら不思議ではないんだけど。
で、日本国民の多くは政府に騙されたわけですが、同じ調子で竹田理事長がブエノスアイレスで「安全です!」なんてやったもんだから、海外からは「日本はアホだ」と恥を晒す結果になったわけです。
だいたい東京は福島から250km離れてるから安全だなんて、海外、特にヨーロッパの方々に通用するわけないでしょう。
それはこれを見れば一目瞭然。
チェルノブイリから2000km離れたところでも汚染はあったのです。
若い世代はどうかわかりませんが、IOCの委員をやるくらいの世代ならこのことを忘れている人はいないでしょう。
250kmという数字に大きな意味がないことをロシアやヨーロッパの方々は日本人よりはるかによく知ってます。
だから、250km離れてるかどうかより、竹田理事長が「安全」という具体的な根拠を示せと言うのです。
でも根拠を示すことはできない。なぜなら根拠なんてなく、ただの精神論だからです。
結果、「日本は何か隠してる」と海外からの疑念が強まるのです。
そして「福島から250km離れてるから安全」という言葉は被災地の方の心も傷付けた。
東京が安全なら福島は危険でもいいのか。
実際には東京も安全ではないんだけど、今まで東京のために原発を受け入れ電気を送り、そして事故の被害を一番受けた原発事故被災者にとってみれば地方切り捨てと受け止められても仕方がない。
東京にとっては震災も原発事故ももう終わったことなのですか?
東京にとって被災地は足枷なのですか?
五輪招致に湯水のように投入できる資金があるなら、被災者支援や原発事故収束に優先して使うべきではないかと思うのですがね・・・・。
そして開催地。
できれば初のイスラム圏での開催となるイスタンブールに決まって欲しいかな~と思ってますが、順当に行けばマドリードなんでしょう。
でも、マヂで東京が選ばれる可能性も否定できない。もし東京が選ばれたらIOCも原子力ムラの一部なんだ、マドリードならIOCもアホではなかった、という感じでしょうか。
もっと怖いのは、これで東京が選ばれなかったとしても「次は2024年招致を目指す!」なんて猪瀬が言い出しかねないこと。
もうすぐ最後のプレゼンが始まり、安倍や猪瀬がスピーチするそうですが、東京に招致なんてしなくていいので、これ以上日本の恥を晒さず、どうせ恥をかくくらいなら福島第一原発事故を収束するために世界中の英知を貸してほしいと頭を下げてきてほしいものです。
しないだろうけど。
さて、明日の朝にはどんな結果が出ているでしょうか・・・・・。