チェルノブイリ事故から27年

今日でチェルノブイリ原発事故から27年。

去年の同じ日にも同じ事書いていて、そこで「1年経ってもチェルノブイリから何も学ぼうとしない日本」とありますが、あれからまた1年経ってもこの国の人たちはまだ何も学んでいません。

また1年後も同じことを思うのでしょうか。

それとも今より少しは気付く人も増えているのでしょうか。

それとも・・・・・。

 

去年のGW明け、親戚が一人亡くなりました。

酒の飲めない私に代わってよく父の酒の相手をしてくれた従兄です。

単身赴任中で、帰省していたGW最後の日に赴任先へ戻ったその夜、「今戻ったよ」と家族に電話でいつもと変わらない元気な声を届けた後に、誰にも看取られることなく亡くなりました。

まだ50代前半。

心筋梗塞による突然死でした。

赴任先のアパートで、毎朝顔を合わせる近所の方がいつものように起きてこないのを不審に思い、大家さんに連絡して部屋に入った時には布団に入ったまま冷たくなっていたそうです。

それほど頻繁に会っていたわけではありませんが、特に健康状態が悪いということもなかったと思います。酒はかなり飲むし、タバコも吸うし、どちらかと言えば不健康寄りだったかもしれません。ただ、単身赴任ということもあって、食事の管理ができていなかった点が私は気になっています。

もちろん原因がそれと断定する材料はありません。あくまでも私の感じた印象です。Twitterで毎日のように流れてくる突然死の話に感化されてる面もあるでしょう。

 

例えば汚染された地域に1回2回行ったくらいですぐに健康に影響が出るとはさすがに私も思ってはいません。

それよりも、そういう地域へ行くことに対して躊躇しないという意識の方が危険ではないかと思ってます。

躊躇しない人は、呼吸する空気、食べるもの、飲むものなどに対しても同様ではないかと。

残念ながらこの日本で生きていく中で、ゼロベクレル生活というのは事実上不可能。

ならばできるだけ摂取する量を減らすことが必要。

原発事故前と変わらない食生活を送っていれば、従兄のような結末が待ち受けているかもしれない。

 

いえ、それでも気にしないという方はスルーしてください。

考え方は人それぞれです。

何も起きなければそれでいいわけだし、私だって悪い予想を抱きながらもそうならないことを願ってますから。

ただ、事故から27年経って未だに立入制限されているチェルノブイリと、事故からまだ2年なのに帰還させようとする日本では、どちらの方がより深刻かということは気に留めておいた方がいいかもしれません。

 

そうそう。

同じくこんなことをブログで書きまくって死ぬほどdisられてる「ちだい」くんが本を出すそうです。

彼のことを好きでもキライでもそういう感情は抜きにして、客観的な食品の汚染状況を知っておくのは損ではないと思います。

3件のコメント

  1. 多分
    日本人は気付けない人が
    ほとんどだと思います。

    気付いている人でさえ、
    気付かないふりをして生活している
    そんな有り様です…

    かく言うわたしも原発を憎み、
    原発を作った人や推進した政治家を憎みながらも、何も行動を起こせないつまらない人間です…

    悲しい定めです

    所詮この狭い日本で生きていくしかないのですね(。・・。)

  2. つい、先日こんなことがありました

    私が写真を撮っていると

    近くに停まった車から

    ひとりのおじいさんが降りてきて

    私に話しかけてきた

    『放射線量の測定ですか?』

    まぁ、そう思われても無理もない

    近くの切り株にネットブックを置き

    デジカメで小さな花を撮ろうと

    地面ギリギリを何度もピント調整のため

    手を動かしていたのだから

    『いえ、花の写真を撮っていたところです』

    と答えると

    『そうでしたか、失礼しました』

    という会話から

    大きな道路が出来てから野草を採取していく人が増え

    たった1年で群生してとても綺麗だった場所が

    無くなってしまった話

    珍しいサンショウオがいる秘密の場所の話

    山の中にひっそりとある大樹の話

    水晶の鉱脈がある場所の話

    雨恋石→雨乞石→雨請石と、時代によって記述される

    文字が違うという歴史の話や

    自らの先祖の仕事の話

    胎内くぐりの場所や蘇民祭の話

    初対面なのに色々な話を聞かせてくれた

    私は

    『おじいさんは何をしに?』

    と聞くと

    『放射線量の測定』

    とおじいさんは答えた

    ここは地上から1mほどの場所で測定すると

    0,512という数値を示していた

    除染をするまでは10倍以上の数値で

    落ち葉や表土を近隣住民で片づけたり

    業者に頼んで洗浄してもらったりしたそうだ

    『近くの学校の校庭でも同じくらいの数値だった』
    『除染したのは最近』
    『子供達に早く安心して遊べる森にしたい』

    と話を続けた

    『不平不満ばかり言って行動しないのは論外』
    『まず、自分達でできることは全てやる』
    『私は先が短いが子供達には未来がある』
    『それを守るのが年寄りの勤め。果たさずにはいられない』

    と、子供達の未来のため震災前からやっている

    地域の昔話や景観のいい場所を教える活動

    子供達の親すら知らないことを親と一緒に発見する機会をつくったり

    その土地を観に来る人達へのガイドなど

    歴史や文化、景観の紹介などの活動や

    震災後の除染や清掃活動の強化

    子供達のために出来ることを全てやるという

    放射性物質との戦いの話

    いったいどのくらいの時間話をしていたか

    わからないほど話をした

    そしてお互いにデジカメを取り出し

    撮った写真の見せ合い

    私は自分の住んでいる市の写真も

    多く撮っている

    街角から風景、珍百景まで

    そしておじいさんも

    風景や子供達との写真

    孫の写真など嬉しそうに見せてくれた

    こうやって綺麗に写真で残しておけるから

    野草などを乱獲しないで

    その自然の風景を楽しんで欲しい

    足の踏み場もないほど群生した花

    綺麗な湧き水

    沢山の野鳥

    自然を大切に

    守り子供達へ残していきたいと

    しかし、今は目の前にある放射性物質と

    その線量をどうやったら低くできるか

    できることはやって

    あとはこうやって定期的に測定して

    記録に残し

    確実に減ってきているということを

    しっかりと近隣住民にも公開していくと

    そう言って周囲の放射線量の測定と

    記録をはじめました

    何もしないのが一番ダメなこと

    やれることを最大限やる

    そしてもっとまずは自分の住んでる土地を

    しっかり見ること

    そこから始まると思う

    長文失礼しました!

  3. 正直、何が正しくてどう行動するのが正解かのかわかりません。

    ただ、起こっている現実は受け止め、我が子の健康を守ることくらいは最低限しなくてはと思ってます。

コメントは停止中です。