今日の午後、新潟市西区役所で瓦礫問題の小委員会が開催されると聞きつけて傍聴に行ってきました。
・・・・・東区民ですが何か?
初めて訪れる西区役所(あんなトコにあったの知らんかった)の入口を抜け3階の会議室へ行くと、知った顔が何人も。瓦礫に関してはだんだんレギュラー化してるみたい(笑)。傍聴は全部で10名くらいだったでしょうか。もちろん傍聴なので発言はもちろん拍手もヤジもNG。ひたすら黙って会議を見守りました。
全体的な印象としては、概ね瓦礫受入に反対の意見が多数であったように思います。市側が用意した資料にこれまで開催した説明会で回収したアンケートの意見集約結果が載っていて、そこでは各地区を合わせた全体の集計で賛成が37.4%、反対が62.6%(コメント無記入・意思判別不可を除く)という結果がまとめられているにもかかわらず、篠田市長が「大方の賛成を得られた」と試験焼却の実施を発表したことについては参加者の多くから厳しい意見も出ていました。そりゃそうですわ、市の集計で反対が過半数なのに「賛成」と判断するって子供でも「おかしくね?」って思いますよ。廃棄物施設課のH課長はアンケート以外も含めて総合的に市長が判断したと弁明してましたけど、まるで正反対の判断に焼却場・処分場を抱える地元としては地元軽視と受け取られても仕方がないし、反発するのは当然だと思います。
が、一方で賛成を暗に示すような意見もチラホラ。でも、ハッキリと「賛成!」とは言わないんですよね。大槌町の瓦礫は汚染されていないとか、大槌町と新潟の直線距離を比べてウンヌンとか、なんだか市の説明会みたいな薄っぺらい話で間接的に燃やして埋めても問題ないと言いたげな、そんな意図を感じました。
どーやらここにも原子力ムラと同じ構図の黒い力が及んでいるようです。
ま、焼却場とか処分場とか、いわゆる迷惑施設ができるウラには必ずそれでオイシイ思いをする人がいるもんですからね。
で、結果的に意見はまとまらず、これは委員会での会議よりも水面下の根回しでまとめられちゃいそうな、そんな危険な印象を受けました。
あとは、全体的に知識が浅いという印象も。市民対象の説明会や市役所前行動でも大方の市民は関心薄いし知識も蓄えていないというのは感じてますが、焼却場・処分場を抱える地元の方々はもっと危機感持って勉強されているのかと思ってたら、実際はそうでもないみたい。多分、他県で既に健康被害が出てることも知らないだろうし、新潟が瓦礫を受け入れれば岩手の瓦礫がほとんどなくなると誤解してる方も多いんじゃないでしょうか。中にはかなり調べていらっしゃるんだろうなぁって方もいましたけど全然少数。賛成姿勢と思われる方が「現地に焼却施設作るより広域で運んだ方が安上がりで早い」みたいなこと言ってましたけど、浅い知識じゃうまいこと丸め込まれちゃうんじゃないかなーと見てるコッチがヒヤヒヤ。ちなみに私の考えは現地焼却も広域処理もしないで埋めて防潮堤を作る方が安全かつ安価で、現地雇用や中長期的な防災面でもベターだと思います。
何にしても、無責任な市が浅い知識で十分な説明もせずに利権優先でコトを進めようとしている姿勢は色んな意味で罪深いなぁと思います。
瓦礫受入の如何に関わらず、地元住民の間にしこりを残すことになるでしょうね。