阿賀野川の汚染

先日放送されたETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図6 川で何がおきているのか」では阿賀野川および阿武隈川の汚染状況が報告されました。

内容的にはある程度予測していたことを再確認できたという感じで、やはり阿賀野川は汚染が進んでおり、河口でも川底の泥から590ベクレル/kgが検出されています。

ETVが調査を行ったのはまだ雪の残る季節でしたから、雪解け水が流れてくる今時期に再度調査すると数値は変わってるかもしれません。また、調査でわかったように同じ河口でも対岸では極めて低い値が出るなど、汚染は均一ではありません。

ただ、今回のETVではセシウムについては細かくやってるのに他の核種については何も触れなかったことがやや気になりました。セシウムが泥に付着しやすいのに対してストロンチウムは水に溶けやすいと聞いていますので、阿賀野川でこれだけセシウム汚染があるということはストロンチウムについてもある程度の汚染があるのではないかと予測されますが、ストロンチウムはβ線核種で測定が難しく、水道局でもヨウ素とセシウムについては測定結果を公表していますがストロンチウムに関してはスルーです。

以前、「子どもたちを放射能から守る会@新潟」さんが有志による自主検査を行ったところ、阿賀野川水系水道水からはストロンチウムは検出限界以下(ND)でした(検出下限地はo.o3ベクレル/kg)。
阿賀野川水系水道水ストロンチウム検査結果|子どもたちを放射能から守りたいー新潟

現時点では飲用しても問題ないレベルということでしょうか。でも上流ではわかりませんね。また取水場所によっても変わるでしょう。信濃川も心配です。阿賀野川・阿武隈川と同様に事故による放射能プルームが高レベルで降下した地域の支流はできるだけ多くのサンプル調査を行って結果を公表していただけると安心につながるのではないかと思います。