「国民生活を守るために再起動すべきだというのが私の判断だ」
この国のトップであるあの悪魔は夕方の会見でこう述べた。
怒りがこみ上げる。
去年の事故でどれだけ多くの人がこれまでの平穏な暮らしを奪われたのか。
そしてそれは今も続き、今後何十年、何百年と続く。
たった一度の事故で。
あの悪魔とその一派は国民生活を守るどころかまったく逆のことばかりしている。
あの事故で国民は気付き、学んだ。
なのに奴らは何も学ばない。
国民を守らないリーダーなどいらないんだ。
経済あっての国じゃない。人があっての国だろう。
核爆弾を抱いて寝るくらいなら、電気の無い真っ暗闇で寝た方がはるかにいい。
放射能に怯え、食べたいものも食べられず、行きたいところにも行けず、深呼吸すらままならない世界と、何万年も監視しなければならない核のゴミを子どもたちに残したくはない。
あの悪魔を引きずりおろしたい。
我々は何をすればいい?
声を上げるだけじゃダメなのか。
私は何をすればいい?
日本より物価の安い国で治安が良く、医療が整っている国(となると、東南アジアの一部かオセアニアになると思います)に移住するのが一番だと思います。