原発国民投票

 

現在発売中の通販生活・秋冬号で「一日も早く原発国民投票を」という特集が組まれています。
普段、買うことはないんですが興味あったので買って読んでみました。

内容的にはそれほどボリュームがあるわけではありません。

22年前の通販生活1989年夏号に掲載された菅直人前総理の「原発にかぎらず、こういう問題は国民投票で賛否を決めるのがいい」という言葉の紹介、前原民主党政調会長の原発国民投票に対する否定的な見解とそれに対する通販生活からの反論、名古屋大学大学院環境学研究科准教授・高野雅夫氏の「原発がなくても既存の発電施設の電力量で需要をまかなうことができます」、京都大学大学院経済学研究科教授・諸岡徹氏の「再生可能エネルギー普及のためには発送電を分離することが必要不可欠です」、エネルギー・環境問題研究所代表・石井彰氏の「枯渇のおそれが少ない天然ガスによる発電を増やすことが脱原発への合理的な方法です」、環境エネルギー政策研究所所長・飯田哲也氏の「大胆な政策転換によって自然エネルギーを普及させ持続可能な社会を実現させる」、以上4人の意見、そして最後に原発国民投票実現のための署名の案内です。

全体的な論調としては「脱原発」です。
ただ、読者を脱原発に誘導するというよりは、他紙や報道で扱われている推進派の意見と合わせて脱原発派の意見も聞いた上で、国民自身が意思を表す原発国民投票を実現しましょうという趣旨だと私は受け止めました。

現に原発国民投票の実現を訴えるみんなで決めよう「原発」国民投票では「脱原発」「原発推進」いずれも呼び掛けるグループではないと述べています。

私個人は基本的に「脱原発」ですが、推進派の意見もあってしかるべきだとも思います。
ただ、国民の声が届いているとは思えない(むしろ逆行しているように思える)現状を考えると、原発のような重要な事案については賛成であれ反対であれ国民が直接その意思を示すことができるのは決して悪いことではないと思う。

なので、原発国民投票にも賛成です。
今日、ネットで署名もしました。

原発に賛成の人も反対の人も、自分の声を反映させたいと思うようであればぜひ署名してください。

みんなで決めよう「原発」国民投票|「署名」および「賛同人」申し込みフォーム

 

 

そしてそれとは別に・・・・・

この通販生活・秋冬号にはテレビで流すCMがあったのですが、テレビ局に放送拒否されたというのです。
詳しくはこちらのブログで解説しています。

カタログハウスのテレビCM放送拒否の真相は? | アーバンプレッパー

この話しの真偽について一時憶測が飛んでいましたが、通販生活の担当から「審査内容は公表できませんが、放送を拒否された事は事実です」とのコメントも得られたそうです。

通販生活を運営するカタログハウスはJR新橋駅前の「福島さんの野菜」で扱う野菜のベクレル数値を表示して販売したことで話題にもなり、私は福島の農家を本当に救うのなら情報を隠すよりいいも悪いも全部晒すのが必要と思っていたので、このカタログハウスの取り組みを知った時は素晴らしいと感激しました。・・・・・が、テレビ局はこれとは真逆の信頼を自ら放棄するような行動をしているわけです。

こういう腐った構造を打破するためにも、ぜひ原発国民投票を実現していただきたいものです。