福島第一原発事故を受けて原発の是非について議論が高まる中、中国電力上関原発の建設が予定されている山口県上関町の町長選が9/25に行われました。
上関原発計画が持ち上がった1982年以降ずっと推進派が当選していたわけですが、さすがに福島第一原発事故の後で東日本の現状を見ていないはずはないでしょうから、今回こそは反対派が当選するだろうと期待を込めて思っていたのですが・・・・・結果はまたしても推進派が当選。投票率は過去最低の87.55%。得票数は推進派の柏原重海氏が1868票、反対派の山戸貞夫氏が905票。
この結果・・・・・うーん。
いや、これが上関町の民意ということなんですから結果は結果として受け止めますが、結局のところ推進派の柏原氏が発した「(原発関連の)交付金に代わる財源はない」という言葉が全てを物語っているということでしょうか。
その一方、中部電力浜岡原発の10キロ圏内にある静岡県牧之原市議会は「東海地震の(想定)震源域真上に立地しており、確実な安全、安心が将来にわたって担保されない限り、永久停止すべきだ」とする決議を賛成多数で可決。
これがまともな判断だと私は思うのですが、上関町長選の結果とあまりにも対照的。
非常に乱暴な言い方ですが、つまるところ「命か金か」ということ?
命と金を天秤にかけて、牧之原市は命を優先し、上関町は金を優先した、そういうこと?
お金がナンボあっても命をなくしちゃったらどうにもならないと思うんですけどねぇ・・・・。