え~、長らく入院していた母が本日無事に退院しました。
まぁ超元気というほどピンピンというわけにはいきませんが、とりあえず元気になりました。
一部の人にしか話していませんでしたがコトの成り行きは昨年の8月末。夕方仕事してるところに母が心肺停止状態だと父から電話がありました。夕飯の支度をしてる際に突然倒れたそうです。私の母は元々心臓に持病を抱えており、私が小学生の頃に大きな手術をしています。その頃の心臓手術と言えばそれはもう大手術で生きて帰れる可能性の方が低いと先生に告げられるほどのレベルでしたが、子供の私にはその重大性がイマイチよくわかっていなく、いつもガミガミ怒っている母がしばらく家にいないのは好都合くらいに考えていました。しかし奇跡的に手術が成功し人口弁とペースメーカーを埋め込んで帰宅した母が私ら家族の顔を見て大粒の涙を流したことでようやくその事態に気付かされたのは今でもハッキリ憶えています。そんな母ですから心肺停止と聞いてほぼ絶望的な気持ちで実家に向かうと既に救急隊員によって蘇生措置が行われており、そのまま救急車で大学病院に運ばれました。救急車に乗せられる母はもちろんピクリともせず、声をかけることもできません。病院に着いてもICUに入ったまま。何時間待っても何の音沙汰もなく、待合室で待っている我々家族には重い空気だけが漂っていました。結果的には一命を取り留めましたが、あの時の事は思い出すと今でもゾッとします。
その後二度の手術を受け、本日晴れて母が実家に帰宅できました。季節は夏から秋・・・・どころか冬も越えてしまいましたが、あさってには70回目の春を迎えます。自宅で誕生日を迎えることが母の希望でしたからそれが叶ってよかったです。入院が長かったことで病院食にはかなり飽き飽きしてたようで、早くもアレが食べたいコレが食べたいと言ってました。
で・・・・今回の件では、あらためて命の大切さ、健康であることのありがたさを思い知らされました。普通に生きていることは実は普通ではなく奇跡の毎日なのかもしれません。平凡な何気ない日常こそが幸せ、いるのが当り前ではなく「生きててくれてありがとう」です。それは母だけではなく、父や妻や子供たち、そして友人・知人など、全ての人に言えること。みんな、生きててくれてありがとう。そしてお世話になった先生や看護士のみなさん、ありがとうございました。
ところで、ちょうどあの時期テレビでは「救命病棟24時」をやっていて、見ていてなんだか複雑というか、やけにリアルに感じてしまいましたねぇ。母のいたICUなんて正にテレビそのままだし、あちこちでピロリロリ~ンとアラームは鳴るし、入口ではガラガラとストレッチャーで運ばれる音がするし・・・・リアルとドラマがすごくシンクロしてしまいました。
どうせなら小島先生みたいな方もシンクロしてくれたらよかったのですが(笑)