オールドドメイン

ここ1年くらいでしょうか。いや実際には昔から言われてることではあるんですけど、SEO対策にはオールドドメインが有効だ、みたいな話が多く聞かれます。

オールドドメインというのは読んで字の如く「古いドメイン」のことです。通常ホームページを新規で立ち上げる場合にはドメインも新規で取得することが多いと思いますが、ドメインが有効になったその日がドメインの誕生日で、それから年を重ねる毎にドメインも年を重ねていきます。いわゆるドメイン年齢というやつですね。ドメイン年齢はツールを使えば簡単に調べることができます。で、何かしらの理由(例えばホームページの閉鎖など)で不要になったドメインはオーナー不在で宙ぶらりんの状態になりますが、その権利を取得すれば引き続き使用することができ、そして前所有者(あるいはそのもっと前)が取得してから重ねてきたドメイン年齢も引き継ぐことができるわけです。

ではなぜオールドドメインがSEOに有効かと言えば「長く使われているドメイン=信頼できる」という図式があるからです。これはリアルでのビジネスでも同じことが言えますが、創業何十年という老舗はそれだけ顧客の支持を受けてきたからこそ続けてきていられるわけで、昨日今日できた会社・お店とは信頼が段違いです。つまりドメインもそのホームページが長い期間運営できているのは顧客からの支持があるからこそだという判断がされるわけです。

しかしリアルとネットで大きく異なる点があります。それは会社やお店の評価はその会社・お店そのものを評価するのに対して、ドメインの場合はあくまでもドメインに対する評価であってホームページの中身や運営者に対しての評価ではないということです。ドメインというのはインターネット上での住所、すなわちリアルで言えば店舗の箱です。リアルの店舗であれば、例えばあるレストランが何かしらの事情でA市からB市に店舗を移転させてもシェフや味がこれまでと変わりがなければ(つまり中身は同じ)顧客の評価が落ちると落ちることはありません。せいぜいアクセスが前より悪くなったくらいのものでしょう。これがドメインの場合は店舗を移転させるというのはドメインを変更することに当たり、移転によってドメインが新規になった場合はこれまでの評価を全て捨ててゼロからの再スタートということになります。逆に移転によって不要になったドメイン(空き店舗みたいなものでしょうか)を得た人は全てではないにしても前のレストランが得ていた評価を引き継ぐことができるということになります。ここがオールドドメインが有効だと言われる部分なわけですね。

じゃあ実際にオールドドメインって有効なのかってことですけど、これは過去に私もその効果を体験しています。2年くらい前に歯科医院様のサイトを新規制作した際に新規でドメインを取得したのですが、取得後にそのドメインが過去に同名の歯科医院(漢字とひらがなの違いはありましたが)で使われていたものと判明し、その時点でドメイン年齢は3年ちょっとありました。つまり制作から2年しか経っていないのに現在はドメイン年齢が5年以上になっているというわけですね。取得した時点でドメインがフリーになってた期間も短かったようで、以前の同名歯科医院へのバックリンクもいくつか残ってもいました。そして実際にホームページ公開後は新規とは思えないくらいの勢いで上位表示し、現在も上位をキープしています。

ただ、これはかなりレアなケースで、別にオールドドメインを狙っていたわけではなく欲しいドメインがたまたまオールドドメインだったに過ぎません。しかもcomとnetは既に取得されていてやむなく取ったjpドメインがそれだったんですからラッキーだったと言うほかありません。オールドドメインは文字を選べませんから普通はまず希望のドメインをオールドドメインから選ぶのは不可能でしょう。

オールドドメインについてはちょっと長くなったのでまた後日続きを書きたいと思います。

 

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