百度 日本版検索サービス開始

中国の検索サイト「百度(Baidu・バイドゥ)」が日本版正式サービス開始とのニュースが先日ありましたが、皆さんはもう使ってみたでしょうか。

日本ではほぼ無名の百度ですが実は世界シェア3位で、漢字文化に強い中国の検索技術を日本市場で活かし、今後の世界進出足がかりにしたいということらしぃです。

しかし・・・・・・私の感想としては、

「で?」

って感じ。

世界シェア3位ってのも単に中国と周辺アジア諸国の人口が多いだけの話だろうし(パーセンテージでは5.2%にすぎない)、漢字を使うって言ったって日本語と中国語がイコールなワケではないし、検索以外に特化した機能があるワケでもないし(本国でシェアを伸ばすきっかけとなった音楽検索は日本版では見送り)、運営元としてはYahoo・Googleに次ぐ「セカンドサーチエンジン」として利用してほしいとのことだがそれもどうだか・・・・・です。

そもそも世界的にGoogleがトップシェアであるにもかかわらず日本ではYahoo!が高いシェアを長年キープしてる中、百度に乗り換えたいというユーザーは1割もいないだろうし、その理由や魅力も無いように思います。
検索スピードは百度の言うとおり速いと私も思うけれど、それとて他が致命的に遅いワケでもないのだからアドバンテージとしてはそれほど大きくはないだろうし。

あと百度にとって不利なのは最近の対中イメージ。
例の遊園地とか偽造ブランドとかダンボール肉まんとか、日本だけでなくアメリカ等でも中国のブラックな面に対してはいい印象を持ってるワケないですしねぇ。

最近はウチの子供もインターネットとかしてますケド、間違っても検索エンジンに百度を使うことを勧めたいとは思いません。

まぁ、競争相手が増えるのは市場の活性化にはなるでしょうから、独自性を活かして面白いサービスをしてもらえたらいいと思います。

かわいそうなのはMSNですかねー。
ただでさえ低いシェアが更に下がっちゃったみたいなので。

ちなみに、自社及びお客様のサイトの百度での検索順位なんぞを調べてみました。

検索結果の傾向としてはややGoogleに近いような印象。
順位は概ね良好ではありましたが、開設から半年未満のサイトでは若干上がってないところもありました。
もしかしたら他と比べてエイジングフィルターが強めなのでしょうか?
ただし百度の検索精度に関しては方々で疑問の声があるようですので(実際私も「え?」と思うような結果をけっこー見かけました)、まだベータ版の延長みたいなもんですかねー。

ビジネスサイトにとって百度のSEO対策がどれほど必要かは微妙なところですが、Yahooのようなカテゴリー登録やGoogleウェブマスターツール・Yahoo! Site Explorerのようなサービスもないので、現状では正攻法で地道に正しく評価されるサイトを作るのが一番かと思います(百度以外もそうですけどね)。