ずっとくすぶっていたウクライナ情勢、ついにロシアがウクライナ国内に軍事侵攻を始めたと報道がありました。
情報が錯綜しててどれが正しい情報なのかまだよくわかってません。しかし軍事行動そのものは事実のようで、ウクライナ首都のキエフで大きな爆炎が上がる写真がネットに上がっていました。新ロシア地域と言われるウクライナ東部だけの行動ではないみたいです。
この辺の事情、正直私はあまり詳しくありません。これをすることでいったい誰が利益を得るのか。ロシアとNATOの対立と言っても双方が何もしなければ何も起きないし、何かするにしたって話し合いで解決できるはず。詳しくないので正しい判断もできかねますが、個人的にはロシアもNATOも振り上げた拳を収めることができないまま突き進んでしまっているようで、大人げない行動と感じてます。
この軍事行動で世界経済も大きく反応。株価も下がってドルも売られて原油先物は高騰、コロナ過もまだ全然収束していない中でエネルギー資源はずっと高いままですから、これが長引けば世界中の経済に影響を及ぼします。ロシアの天然ガスを得られなくなるEUも苦しくなるのでしょうが、天然ガスの売り先を失うロシアだって痛手でしょう。ほくそ笑むのはせいぜい武器商人くらいで、誰も何の得にもなりません。
憂慮すべきは当のロシアが国連安全保障理事国の常任理事国であるということ。言わずもがな国連は先の大戦の反省からできた平和のための組織で安全保障理事会はその最高意思決定機関。国連加盟国全てが平和の維持に努めるべき中でも常任理事国5ヵ国はそのリーダーシップとなるべき国なわけです。その常任理事国であるロシアが自国への侵略の対抗措置ではなく、自らが隣国を侵略する戦争を起こしたということは国連の存在意義そのものを失っていると言っても過言ではありません。もしこれが許されるなら中国が台湾に軍事侵攻しても正当化されてしまうということです。
「第三次世界大戦」なんてワードも飛び出してますが、戦争に勝っても負けてもその先に幸せなんてものはなく、残るのは悲しみと憎しみだということは過去に学んでいます。70年以上も前のアナログな戦争に比べていくらハイテクが進んで無人のドローンで攻撃する時代になったとしても、攻撃された先では血が流れ、命が失われることに変わりはありません。しかも犠牲になるのは戦争を望む当事者ではなく無関係の民間人。故郷を追われ、生活や文化が失われ、元に戻るのも困難です。
ロシアはいかなる理由であれ今すぐに軍事行動は停止し、話し合いによる解決へ進むことを願います。