福島第一原発事故からあと数ヶ月で10年になるこのタイミングで、宮城県の村井知事が女川原発2号機の再稼働に同意したというニュースがありました。
東日本大震災の被災地でまた原発を動かそうという発想自体が私にとってはありえないし、被災自治体の長がそういう判断をするのは論外だと思います。
村井知事は「原発がある以上、事故が起こる可能性はある。事故があったからダメとなると、すべての乗り物を否定することになる。」とのコメントを出してますが、まったくもってアホな話です。もちろん原発事故はダメで乗り物の事故はOKだなんて言うつもりはありません。どんな事故も無い方がいいに決まってます。ただ、自動車事故と原発事故では影響を及ぼす規模が大きく違います。飛行機事故でも船舶事故でもそう。メルトダウンまで行けばどうなるのか、私たちは9年前に見せつけられたし、その後の悲劇も充分知ってしまいました。東北の方なら尚の事、身に染みてわかっているはず。
もしこれでまた事故が起きたら今度は誰が責任を取るのでしょう。村井知事は責任取りませんよね?東北電力もまた東京電力のように責任逃れですよね?原発が動くことで経済的恩恵を受けるのは地元であると同時に、事故が起きれば満足な補償も得られないまま故郷を失うのも地元です。福島の皆さん、誘致したのをとっても後悔してましたよね?それを隣で見てきて宮城の知事はどうしてまた動かそうなんて考えに至るのでしょう。
結局また命よりカネ、ですか。
村井知事は再稼働同意を撤回するべきだし、しないなら宮城県民の力で知事を辞職に追い込むべきです。