不安の中の春

桜

先ほど表に出てみたら事務所前の桜がだいぶ花開いてきていました。

今日で3月も終わり、明日から4月です。

4月というと、新学期、新入生、新社会人、新生活、etc・・・新しく変わる生活にドキドキする落ち着かなさもありながら、これから始まる未知の出来事にワクワクもする、そんなイメージがあります。

既に4月になっても特に何も生活に変化はない世代の私だって、これから気温が暖かくなってきて、木々が芽吹き、花が咲くこれから初夏に向かっての息吹を感じられるこの季節が一番好き。今日みたいなお天気のいい日だったら仕事ちょっとサボってバイクに乗って「スポーツスター最高~♪」なんてヘルメットの中でニヤけていたことでしょう。

でも・・・・今年はそんなテンションにはとてもなれないですね。

日に日に増えるコロナウイルス感染者数、海外から伝えられる深刻な状況、そして昨日の志村けんさん死去のニュース、テンション下がりまくりです。

この感じ、どうにも9年前と重なるんですよね。

時期が同じってのもあるし、甚大な被害を受けた被災地の状況や予断を許さない原発事故の進行、4月になっても「春だぜヤッホー!」なんて気分には日本中がなりませんでした。

震災とウイルスではまったく異なるものですけど、先の見えない不安という点ではどちらも同じ。震災は発生してから余震がある程度収まってしまえば救援物資を届けたり仮設住宅を作ったりと復興に向けて歩み始められるのが、コロナウイルスは起きてからどんどん悪化していくという点で震災とはまた別の怖さもあります。東日本大震災から9年経ってまだ仮設暮らしの方がいる復興の遅さを考えると、コロナから復興できるのはいったいいつになるのか・・・そもそも終息すらまったく見えてないんですから、復興なんて気が早いと言われてしまうかもしれません。

子どもたちのことも心配です。今の時点では娘の高校では予定通り新学期始まるとなっていますけど、都心部に比べて感染者数が少ない新潟でも最近の急増ぶりを見てると新学期スタートして大丈夫なのかって不安しかありません。学校だけでなく、通学のバスや電車、部活動はわかりませんけど下校時には友だちとどこか寄ったりするかもしれないし、考えたらキリがありません。春から3年生の娘は残り1年の勉強がどうなるのかなども不安でしょう。親としては子どものメンタルにも気を配らなきゃって思ってるのに、肝心の親がメンタルやられちゃってるので自分で自分が情けないです。

 

来年の4月は「春だぜヤッホー!」ってテンションになれてるでしょうか・・・。