あの台風から時間が経つにつれて被害の全容が徐々に明らかになってきて、この記事を書いてる時点で亡くなられた方は74人にもなってしまいました。まだ行方不明の方が10人以上いて、死者数はまだ増えるかもしれません。
そして大雨・強風による被害もかなり深刻。浸水した地域ではまだ水が引いてないところもあり、水が引いても住宅内はメチャクチャ、停電に断水、道路の寸断などインフラの復旧もまだまだ。途方もない被害です。
そんな中、自民党の二階幹事長が台風の被害について「まずまずには収まった」と述べた事に批判が集中。後に不適切だったと撤回はしたものの、二階氏の内心が露呈したことに間違いはないでしょう。
いや、上げ足とったところで復旧が早まるわけではないし、恐らく台風が来る前に被害規模として比較に挙げられていた狩野川台風の死者・行方不明者1200人に比べたら少ない方だったということだと思うので、二階氏を批判しても仕方ないところもあるかもしれませんが、それにしたって亡くなられた方がいることには変わりはないし、人数の問題でもありません。人的被害だけでなく台風による総合的な被害の規模を考えれば仮に人的被害がなかったとしても「まずまず」なんて言葉は普通出てこないでしょう。
やっぱりねぇ、政治家の皆さんは庶民感覚がわからないんでしょうよ。自分の家族・自分の家・自分の住む町と考えれば自分自身に被害がなくても心が痛まない人なんていないでしょう。災害だけじゃなく税にしたって大企業優遇、社会保障にしたって弱者切り捨て、国民の大多数である一般庶民の心に寄り添えない政治家ばっかり。
災害は人の力ではどうにもならない面が大きいですが、国の舵取り役は人の力で変えられます。
もっと人の心を持った方に政治を担ってほしいものです。