JPN TAXI

トヨタから新しいタクシー専用車「(ジャパンタクシー)」が発売された、と。

タクシー専用車としてはトヨタのコンフォート、日産にはクルーがありましたが、コンフォートは今年の3月で生産終了、クルーは2009年に既に生産終了になってたそうで、クルーがそんなに前に生産終了になってたのは知りませんでしたねぇ。そういえば前にNV200ベースのタクシー専用車出してたから今はあれのみなんでしょうか。もっとも最近はクルーやコンフォートでなくプリウスなどのタクシー専用じゃないクルマをベースにするケースも多いですしね。

そして今回登場したJPN TAXI。タクシーでよく使われるセダンではなく2BOXタイプのボディ。見た目はずんぐりむっくりであんまりスマートではないけれど、1BOX並みの室内高と3列シートにできそうな室内長で2列ですから後席はかなりの余裕。フロアも低めになっていて乗降性にも配慮。エンジンはLPG+モーターのハイブリッドでこの辺りはイマドキですね。

中でもグッときたのがこれ。

折り畳み式のスロープをセットし、後席座面を上げれば、車椅子のまま乗車が可能。乗車後はタイダウンベルトで固定でき、車椅子はJIS規格を基準に設計しているので大半の車椅子がOK。付き添いの方がいる場合でも後席右側に一緒に乗ることができます。

いやー、素晴らしいじゃないですか。

車椅子の方がタクシーを利用する場合、ドライバーや付添いの方に介助してもらったり、ハイエースみたいな後ろにリフトの付いた介護タクシーを利用することになりますが、いくら介助してもらっても車椅子からクルマのシートに移動するのはなかなか大変だし、わざわざ介護タクシーを呼ばなければいけないのも街中では不便。でもこのJPN TAXIが普及して街中を走るタクシーのJPN TAXI率が上がっていけば両方の問題がクリアできます。

母が生きてるうちに出て欲しかった!

実際、母もいちいちドライバーさんに介助してもらうのが気疲れするからってあんまりタクシー利用したがらなかったですからね。JPN TAXIが普及すれば付添いナシでも車椅子のまま外出する機会が増えるという方も多くなるかもしれません。

今のところ必要に迫られてませんけど、自家用でもいいんじゃないかって思いましたよ。

お値段がいずれのグレードも300万円台ってのがちょっとネックかなぁ。普通のガソリンエンジンでお安いバージョンも出すと案外売れるかも?