10月22日投開票のトリプル補選で俄然動向が注目されている泉田裕彦元新潟県知事。
今のところ自民党が泉田氏を擁立しようと動いていると伝えられていますが、民進党や他野党も統一候補としての擁立を目指して泉田氏の取り合いをしているというウワサも。
TwitterやFacebookなどネット上での泉田支持層の声を聞くと、大半・・・というかほぼ100%と言っていいくらいが泉田氏の自民からの出馬には反対意見。以前から泉田氏を支持してきた古賀茂明氏も自民からの出馬は避けてもらいたいと明言していました。
私もホンネは自民からの出馬には反対です。
過去に知事選の際に自民に推してもらっていたという経緯はあれど、そもそも泉田氏の理念と自民党の方針では正反対なところも多く、そんな双方で納得できるタッグが組めるものなのでしょうか?泉田氏が理念を捻じ曲げることは考えにくいし、自民が折れるというのもほぼありえない。いくら新潟県での知名度が高いと言ってもそんな考えに大きな隔たりがあるのに自民が泉田氏を擁立しようと考えること自体が不思議でなりません。知事時代にはバックに控える原子力ムラによる暗殺の危機すらあったのに・・・・。
この件で何人か話をする機会があったのですが、その中で泉田氏の自民からの出馬に肯定的な意見もありまして、それは「自民党の中から変える」「野党では何の力にもなれない」というような考え。まぁ・・・それも一理あります。現状は与党一強ですから野党候補として勝っても政策を動かすポジションにはなれないし、それでは泉田氏の実力は活かされない。自民党の中に入ってそれなりのポストを狙って中から変えていく方が野党の一員でいるより長期的には国民にとっても理があるかもしれない。けれど・・・現状の安部政権で知事時代に目の上のタンコブだった泉田氏を重要ポストに起用するなんてことはありえないだろうし、逆に鳥籠の中に押し込んで大人しくさせておくのが自民にとっては一番好都合。結局飼い殺しになるような気がします。
それに泉田支持層を納得させることができるのかという問題も。泉田支持層のほとんどが原発に反対の方でしょうから、再稼働を進める自民党からの出馬に誰も納得はできないだろうし、これまで熱心に支持してきた分、その反動はとても強いものになるかもしれない。特別に熱心に支持してきたわけじゃない有権者も自民からでは票が離れる可能性もあります。
私個人の考えでは・・・・泉田氏は自民でも野党でもなく、新党結成を念頭に置いた無所属で出てほしい。新代表に変わっても今後に期待できない民進党、実力はありながら過去の事件でオワコン化した小沢一郎率いる生活の党、ほぼ死に体と化してる社民党、いくら野党が協力しても単独で政権交代できる政党はなかなか難しいのが現状なので、ここはまったく新しく泉田氏を党首とした新党を立ち上げ、生活や社民はそこに併合という形はどうだろう・・・・というのが個人的な妄想。泉田氏がリーダーとなれば政党要件を満たす5人くらいはすぐに集まるのでは?
・・・・・と、泉田氏の方針がハッキリしてない現状で外野があれこれ言っても仕方がないので、そう遠くないうちに示されるであろう泉田氏の動向に引き続き注目です。