柏崎市長選は再稼働容認候補が当選

昨日、投開票された柏崎市長選は条件付きで柏崎刈羽原発再稼働を容認する桜井氏が当選、再稼働反対を訴えた竹内氏は及びませんでした。

得票は、桜井氏が30220票で竹内氏が16459票、投票率は64.06%でした。

 

・・・・・やはり原発のお膝元というだけあって桜井氏有利かなとは思ってました。ただ、竹内氏の票が思ったより伸びませんでしたね。桜井氏にダブルスコアに近い差です。僅差とまでいかなくとも肉迫するくらいの勢いが欲しかったところでしたが、知事選のようにはいきませんでした。

大きな争点となっていた原発再稼働については、再稼働反対の方の中でも桜井氏に投票した方がいらっしゃったそうで、桜井氏も米山知事が慎重姿勢を示してることを踏まえて「再稼働は凍結状態」と述べていることなどからも、事実上の原発ワンイシューではなく、それ以外の政策や実績が左右したのかもしれません。

無投票5選となった刈羽村長と合わせて原発立地自治体の2つで原発推進(あるいは容認)の首長となったとしても、米山知事在任中の少なくとも4年間は再稼働に話が進むとは考えにくいし、桜井氏もそこを考慮してうまく原発推進イメージを和らげることができたのかもしれませんね。個人的には桜井氏は在任中に自分の判断を示さないつもりのようでちょっとズルいかなと思いますけど。

 

それでもやっぱり今回の結果は残念ですね。

原発がないと経済が、って声もわからなくはないんですが、少なくともこの先4年は再稼働しないだろうし、そこまで先延ばしになると再稼働するにはどんどん不利になっていくでしょうから結局再稼働できないってことも現実味を帯びてきます。そうでなくてもいずれ終わりは来るのですから、短いスパンの今だけを考えるのではなく、いずれはしなければならない原発依存脱却への道筋を開く、未来志向の判断をしてほしかったというのが本音。原発で恩恵を受けてきたのは事実でも、そのオイシイ思いをした残骸を将来世代に押し付けるのはむしろ地元の未来にとっては後ろ向きではないかと思います。

 

あと、今回の結果を受けて心配なのが米山知事。

(仮に今回の結果が違ったものだったとしても)原子力ムラは目の上のタンコブである米山潰し工作をしてくるでしょうから、米山知事にはスキを作らないように気をつけていただいて、あとは県民全体で支えてもいかなければなりません。