新潟県知事選が始まってその後、米山隆一氏の主張をちょいちょい聞いてます。
以前の記事でちょっと不安があるみたいなこと書いたんですけど、知事選が始まって以降は街頭演説を重ねる度に米山氏自身が成長しているような感じがして、その不安も少しずつ薄らいできています。
米山氏は医師であり弁護士でもあるという経歴の持ち主なのですが、そこで医師としての立場から原発事故の際の避難についてとか具体的に述べていて、「次期新潟県知事候補に問いたいこと」として米山氏への援護射撃のように発信される泉田知事のツイートにもしっかり答えていて(もちろん森氏は完全スルー)、口だけの感情論とか劇場型演説とかそういうものではなくとても理論的。そのあたりは泉田知事と通じるものがあるかもしれません。
で・・・・・
現状での情勢はよくわかりませんが、米山氏への支援は確実に広がっているように感じます。森氏は米山氏に反論するような演説をするも、根拠に乏しいファジーなものばかりで、防戦一方といった印象。
しかし、敵は原子力ムラ。どんな手を使ってでも森氏を知事にしようと躍起になってくるはず。
森氏は柏崎刈羽原発の再稼働についてはっきりと「する」とは明言していません。しかし「しない」とも言ってないんですよね。「県民の安全の確保を最優先課題として対応する」とは言いつつ、原子力規制委員会による判断に委ねるだけで結局は原子力ムラの言いなりになるに過ぎません。演説でもとにかく原発に争点が集中するのを嫌っているようで、そこもあまり具体的な発言をして自らの首を絞めるのを恐れている表れ。曖昧なまま当選さえしてしまえばこっちのものと考えているのでしょう。
つまり、柏崎刈羽原発を再稼働させたくなければ森氏を知事にしてはいけいない、ということです。
私の個人的印象ではありますが、新潟県民の気持ちとしては再稼働に否定的な意見が多いのではないかと思っています。
じゃあ米山氏が勝つんじゃ?とはいかないのが選挙です。
4年前の知事選では投票率は43.95%に過ぎません。
もし新潟県内の全ての有権者が投票すれば米山氏が勝つ可能性は極めて高い。しかし現実は半数以上が投票に行ってない。すなわち、有権者の半数に満たない人たちの1票によって知事が決まるのです。
是が非でも柏崎刈羽原発を動かしたい森氏支持派(つまり原発推進派)は組織票を総動員して票をかき集めます。一方、再稼働に反対または慎重な方は必ずしも投票に積極的な人たちばかりではない。仮に投票率が50%を切った場合、県民の75%が再稼働に反対でも、確実に投票に行く25%の原発推進派がいれば森氏が当選してしまうのです。
今まで私たち新潟県民は泉田知事に頼り切っていました。頑なまでに再稼働に慎重な姿勢を貫いてきた泉田知事なら再稼働を食い止めてくれる、そう思っていました。しかし原子力ムラのメディアコントロールによる泉田バッシングから私たちは泉田知事を守れませんでした。
今度は、誰かに頼るのではなく、私たち自ら新潟の舵取りをする番なのです。
「どうせ自分の1票くらいじゃ何も変わらない」と投票に行かない人、多いですよね?私も昔はそうでした。でも違ったんですね。「一人の1票」は小さくても「みんなの1票」は大きいんです。誰も棄権することなく、誰かに任せるのではなく、みんなで意思表示すればみんなの望む方向に変えていけるんです。
自ら行動するということ。これが原動力です。
「どうせ~」とか「めんどくさい~」とか「興味ない~」とか言わず、自分たちの未来を自分たちで作るために、ぜひ投票に行ってくださいませ。