参院選

参院選も終わりました。

事実上、自民と野党統一候補の一騎打ちとなった新潟選挙区は開票率が99%を超えてもまだ当確が出ないという最後までギリギリのデットヒートの末、野党統一の森ゆうこ氏が当選となりました。

最終得票数は、森ゆうこ氏が560429票、中原八一氏が558150票と、その差は僅か2279票!こんなに最後までキリキリさせてくれる選挙はなかなかないですね~。

私個人としては支援してた森さんが勝ったので結果的には良かったんですが、この僅かなアドバンテージでは圧倒的な民意と言うにはほど遠い。やっぱり組織力で強い自民党は手強い相手なんだなーと率直に思いました。しかし、安部総理が3回も来県するなど自民党もかなり力を入れた重点選挙区だった事を考えるとなかなかの善戦とも言えるし、野党共闘も一定の効果を上げたかと思います。さらに新潟は野党だけでなく市民グループもかなりの力を注いだこともあり、強敵を相手に市民が安部政治へのNoを広く浸透させた結果の勝利でもあります。子どもを守りたいママさんも多数応援してくれてたみたいですしね。

「森ゆうこだけは勝たすな」と森さんを相当嫌ってる安部総理にとって今回の新潟選挙区での敗北はいろいろな面で痛いでしょう。森さんにはぜひ国会でがんばっていただきたいですね。

 

そして注目していた三宅洋平。残念ながら当確ラインとしていた50万票のおよそ半分にしか届かず、横粂氏にすら及ばない9位と惨敗。

まぁこれはある程度予測はしていました。それでも3年前の18万票弱よりは票数を伸ばしているわけだし、徹底的にマスコミにスルーされ続けてきたのが終盤ではもはや無視し切れないくらいのムーブメントを巻き起こした意義は大きいと思います。

なぜ激戦の東京選挙区だったのか、どこかの政党から比例で出ていればもしかして・・・など、戦術に関してはやや疑問があったりもしますが、本人はこれで終わったと思ってないし、私もこれで終わってほしくはないと願っているので、今後も三宅洋平を応援していきたいと思ってます。

 

で、今回の参院選で改憲勢力2/3を超えることとなり、いよいよ改憲発議が現実味を帯びてきました。

笑っちゃうくらいにビックリなのがマスコミの対応。

選挙期間中は安部さんも「改憲についてはまだ機が熟してない」みたいなことを言ってはぐらかしてきて、マスコミも軽くツッコミは入れるものの深くは追求せず、改憲は選挙の主な争点とはされてこなかったのに、昨日の夜8時を過ぎると同時に各局揃って「改憲」を全面的にアピール。

おいおい、選挙期間中はスルーしてきたくせに終わると同時にコレっすか?

安部さんも終わってみれば「改憲は自民党の党是であり言うまでもない」なんてしれっと言っちゃうし、今回の参院選についてあまり深く知らなかった人たちは「聞いてないし」とか、投票に行かなかった人は「知ってたら投票行ってた」とか、有権者の意識もあまりにもお粗末。

投票日当日の朝刊に選挙広告載せちゃうなんて違反を堂々とやっちゃうことでもわかるように自民党は徹底的にメディアコントロールをしています。三宅洋平をメディアから黙殺させるなんてことも朝飯前。NHKは参院選のニュースを流さないし、改憲について触れさせないのも当たり前。テレビ・新聞・ネットニュースなど、プッシュ型メディアしか情報源のない人たちはマインドコントロールされていきます。

だから、真実は自分から探していかなきゃダメなんです。

野党共闘で勝った選挙区の有権者はその辺りをわかってる方が多いんでしょうね。沖縄はもう完全にわかってるでしょうし。東京は蓮舫さんがトップとはいえ、三宅洋平があの程度で甘んじてることを考えるとまだまだなんでしょう。比例にしたって候補者アンケート全てに無回答の今井絵理子が余裕で当選しちゃうくらいですから、この国の民度が計り知れちゃいますね。

これから特定秘密保護法や安保法案のように、選挙の争点になっていなかったことがどんどん押し進められるでしょう。安部さんは今のところ改憲を強く声に出してはいないようですが、本人在任中に改憲をというのは以前から言ってたくらいですから、改憲への動きもそう遠くはないかもしれません。一番やりたいことを一番静かに企むのは安部さんのいつもの手です。

 

次は東京都知事選ですね。

今度ばかりは都民が懸命な判断をしてくれることに期待します。