「テレビ番組を3つキャンセルされました。35年の芸能生活で、こんなのは初めてです。CMもひとつなくなったし、広告代理店を通して、厳重注意も2、3社から受けました。“二度と国会議事堂にデモに行くな”“メディアの前で政治的発言をするな”ってね」
俳優の石田純一さんが週刊新潮で語った言葉だそうです。
国会前で行われていた安保法案へのデモ。私も配信で石田さんが話しているのを見ました。
安保法案に賛成・反対ってのは今でも意見の分かれるところですけど、賛成側の意見として石田さんの言葉が特別間違ったことを言ってるとは私は全然思わなかったし、むしろ当たり前のことを当たり前に言ってると受け止めました。それは芸能人だからってことを過大評価するまでもなく。
でも、目立つ芸能人がこういう発言をすると圧力がかかるんですね。
石田さんの他にも安保法案反対の意思を示した芸能人は何人かいました。彼らにも同じように圧力がかかってるのでしょうか。
なんかね、率直な印象として「ちいせぇな」と思います。
無論、メディアや広告代理店、その後ろにいる安部政権が、です。
俳優一人の発言に何をビビってるんでしょう。
もし、テレビやCMのスポンサーが安保法案賛成の姿勢で、反対のタレントは使えないというのなら堂々と名前を出してそれを宣言すればいい。
「当社は安保法案に賛成で、安部政権を支持します。それにそぐわないタレントの起用はしません。」
安保法案に賛成の人もいるんですから、そういう消費者からは支持されるんじゃないですか?
それをウラに隠れてコソコソと圧力かけるなんて、器が小さいですよ。
石田さんを含め、安保法案可決間際になって声を上げ始めた芸能人に対して、正直私は「今頃遅ぇよ」と思ったものですが、それでもこうしてスポンサーの意向に左右される仕事をしている中で政治的発言をするのはかなり勇気のいることでしょう。
圧力に屈せず、声を上げた方を私は素直に評価します。
さらに、もしこのタイミングで石田さんをテレビやCMに起用するスポンサーがいたら、それだけで企業イメージはかなりアップですよ。
大丈夫です。石田さんの後ろには安保法案に反対する多くの国民がいますから。貴社の商品を買うのは政府ではなく国民ですもんね。
ビビってだんまり決め込んでるタレントさんはいつまでそうしてるのかな~?