今日は原爆の日。広島に原爆が投下されて70年になりました。
投下時刻の8:15に合わせて行われた式典では出席した安部総理にヤジが飛んでいたそうで、この前の沖縄の時と同じく式典の中で野次るのは好ましいことではないとは思うのですが、これは昨今の安部政権の方向性が平和を願う人々とは大きくズレていることの表れで、マナーに反するとしても声を上げずにはいられない切羽詰った想いを抱えているということではないでしょうか。
ここまで罵倒される総理大臣って過去にいましたっけ?
先日行われた調査で原爆投下についてアメリカでは正しかったとする人が多いが、若い世代では逆転している、なんてのがありました。アメリカでも原爆についての認識は変わりつつあるようです。
しかし、どんな理由があれど人が人を殺すことに正しいことなんてないと私は思います。原爆によって亡くなった方の大半は軍人ではない無抵抗の民間人。戦時下であっても余りにも残虐な行為で、ナチスによるユダヤ人虐殺が否で原爆が是なんてことはない。
人が人でなく悪魔に変わる戦争はやはり二度としてはいけません。
今年は戦後70年という節目の年で「70年」という数字が一人歩きしてる感がありますが、70年という数字は数字でしかなく、69年でも71年でも100年でも200年でも、二度と戦争を起こしてはいけない、再び核兵器が使われることがあってはならないのは変わりません。間もなく長崎での原爆の日、そして終戦記念日を迎えます。そういう節目を迎える度に不戦への誓いを胸に刻み、日本の世界の平和のために何ができるか、何を伝えるかを考え、この戦後が永遠に続くように努めなければ。
議論が白熱する安保法案についても、賛成の方も反対の方も戦争をしてはいけないという点では同じはず(某総理は違うようですが)。戦争や原爆投下を遠い昔に起こった出来事としてではなく、一度戦争が起きればまたあの悲劇が繰り返され、それを自分たちが経験することになるんだという認識で見れば、戦争へ近づく危機感を持って考えることができるのではないでしょうか。
私自身、戦争も原爆もリアルで経験していない世代。学校で一通り習った知識だけではなく、経験していないからこそもっと深く知り、学ぶ必要があるなと最近痛切に感じています。