川内原発 核燃料装填

昨日から鹿児島県の川内原発で核燃料の装填が始まりました。

着々と再稼動への準備が進んでいきます。

 

実に愚かです。

 

福島第一原発事故という悲劇があったにもかかわらず、まだ原発を使おうなんて考えは理解不能。

川内原発では事故は起きない?

福島第一原発でもかつてはそう思われていたんですけどね。

それでも事故は起きました。

そして今なお継続中です。

収束の目処は立ちません。

 

百歩譲って、どうしても再稼動すると言うなら、その前にやるべきことをやってからにしてください。

 

まずは、使用済み核燃料の処分方法を決める。

原発を使う以上、避けて通れない道をずっとうやむやのままにしてきたのだから、ここでまた新たな使用済み核燃料を出そうというのであれば最低限その処分方法から逃げてはダメです。

次に、事故が起きた時の周辺住民避難方法を確実なものとする。

規制委員会は原発の安全性を審査するだけで、避難については自治体に押し付けて責任逃れをしています。電力会社も同じです。避難が必要になった場合、その責任は事故当事者が負うものであって自治体や住民が負うものではありません。地震、津波、火山の噴火など、あらゆる災害においても住民が被曝することなく避難できる実効性のある避難方法の確保は絶対条件で、それが不可能なら少なくとも原発から半径30km圏内は居住禁止区域にするべきです。

そして、福島第一原発事故の収束。

当然これは東京電力がやるべきことで、それができないうちに再稼動なんて東京電力にその資格はないのですが、東電以外の原発を有する電力会社においても福島第一原発と同程度の事故が起きた場合に速やかに収束させる術は備えているべき。事故は起きないという前提ではなく、事故が起きても安全に対処できる、それが大前提です。事故に対処できる能力があると言うなら今すぐ福島第一原発を収束させて「我々なら原発を安全に管理できる」というところを実証してみてください。かかったコストは東電に請求すればいいだけのことです。

 

少なくともこの3点をクリアできないのであれば再稼動はするべきではないでしょう。

なのに再稼動しようと言うのだから愚かだと言うのです。

今さえ良ければいい?

事故が起きてもそんなことが言えるのでしょうか。

再稼動に賛成してる人たちは事故の際に命と引き換えに高線量の原子炉建屋に突入するくらいの覚悟があるのでしょうか。

 

今日も日本国内の原発は一基も動いてません。

それでも電気は供給され、経済は回っている。

もう原発なんて危険な発電方法はいらないでしょ。