新潟市が今年夏の導入を目指すBRT計画について2回目のアンケート調査で、計画へ反対が約47%と前回調査より10ポイント強減ったというニュースがありました。ただし、賛成は約35%で今でも反対意見の方が多く、しかも調査に回答したのは前回の半数ほどと、いいこと並べた誘導調査を繰り返しても反対を超えることはなく、そんな調査に調査対象者もいいかげんウンザリってことでしょうか。調査対象人数も初回が5270人に対して回答を得たのは1901人、その1901人に2回目の調査を行って回答得たのは1043人って言うんですから、対象者の約1/5しか付き合ってない現状は調査としてほぼ無意味のように思います。新潟市の人口、約80万人ですよ?1/800って母数が少なすぎでしょ。
BRTについては以前から反対または懐疑的な意見が多く、とても市民の理解が得られているという状況にはありません。昨年の新潟市長選挙でも結果的にはBRT推進の篠田市長が再選しましたけど、BRTに反対する他の2名の得票を合わせると篠田市長の得票を大きく上回るわけですから、ことBRTに関してはあの市長選であらためてNoが突きつけられたと言っていいでしょう。しかしやると決めたら戻れない篠田市長、事実上形だけとなったアンケートも「した」という事実が欲しいだけで実際に理解が得られようが得られまいがBRTは予定通り導入する流れ。初めから結論ありきの横暴ぶりは民意に沿ってるとは到底思えません。
有識者で作る日本学術会議が原発から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみの処分について「再稼働を進めるなら、政府はごみ処分方針について国民に明確なプランを示す必要がある」と再稼動まっしぐらの政府に釘を刺しました。放射性廃棄物については昔から「トイレなきマンション」と言われてきたように、その処分方法が決まらないまま原発は建設され、放射性廃棄物は増える一方です。これまでに発生した放射性廃棄物の行き場もないのに再稼動すればそれは更に増えることとなり、根本的な前提としてまずはトイレをどうするかを決めなければならないのですから日本学術会議の提言はまったくの正論だと思います。
しかし安部政権は「原発は重要なベースロード電源」と繰り返し再稼動の方針を変えようとはしません。規制委員会も津波被害想定も活断層についての判断も甘く、事故が起きた際の避難計画については自分たちの仕事の範囲外と無責任に地方丸投げにして続々と再稼動にGoを出そうとしています。福島第一原発事故の収束もままならないのに再稼動なんてそもそも論外だと思いますが、原発推進に反対の声が多く、専門家から苦言が出ているにもかかわらずポーズだけで結局は再稼動ありきで物事を進める横暴ぶりは民意に沿ってるとは到底思えません。
沖縄では名護市長選挙、沖縄市長選挙、沖縄知事選挙、衆議院選挙など、数々の選挙で辺野古の基地計画反対を訴える候補が当選したにもかかわらず、安部政権は「普天間の危険除去は辺野古移設以外にない」と頑なにこれまで通りの移設計画を推進しています。キャンプシュワブのゲート前で抗議する住民には沖縄県警が不当逮捕、海上で船に乗って抗議する住民には海保が暴力行為、美しい辺野古の海にはコンクリートブロック投入でサンゴを破壊とやりたい放題で、当然沖縄県民は強く反発しています。コンクリートブロック一発やられただけでサンゴが元に戻るのに何年かかると思ってるのでしょう。
普天間にも辺野古にも関係ない村長選挙でたまたま反対派候補が当選したってレベルじゃなく、数々の選挙で示された基地はNoという大きな民意。安部総理は「今後も地元へ説明をして理解を得ていく」と言ってましたが、それならばまずは工事を一時中断し、地元への説明をするのが先。それで理解が得られてから工事を始めるべきでしょう。なのに結局は移設ありきでケガ人出したり環境破壊までして強引に工事を進める乱暴振りは沖縄県民の民意を完全に無視していると言っていいでしょう。
民主主義について細かい話しはいろいろあると思いますが、ざっくり言えば「主権者は民衆」ということですよね。国会議員や自治体の長は民衆の代表であり権力者ではないはず。民衆の意見を取りまとめていくのが仕事で、民意と違う方向に進めていくのが仕事ではありません。
なのに、イカれたリーダーは独裁者のように自分の意のままに物事を進める。
民主主義の崩壊なんて言われるのは今に始まったことじゃないけど、ここ数年、特に安部政権になってからはその余りのヒドさが目に付きます。
そろそろ暴動が起きてもいい頃だと思うんですけどっ!
まぁ日本じゃなかなかそういう動きにはなりませんよね。それが正しい方法とも思わないし。
でも、我々にはイカれた独裁リーダーを引きずりおろす手段があります。
そう、選挙権です。
ホントは去年の衆院選で沖縄のように自公に鉄槌食らわせておけば多少はマシだったのにと思うのですが、過ぎたことをあーだこーだ言っても始まらない。
この春には統一地方選挙があります。地方の県議・市議にもいますよね、民意そっちのけで好き放題やってるのとか、私的に政務活動費使ったのはバレて号泣してるのとか。そういうクズにはとっとと退場してもらって、ちゃんと民意を汲んでくれる方に地方から変えていきましょう。
じゃないと、あと数年でとんでもないコトになっちゃいますよ。
いや、マヂで。