邦人人質事件について思うこと

ISILによる邦人人質事件は最悪の結末を迎えることとなってしまいました。

何と言いますか・・・・非常に重い気持ちです。

できることならせめて後藤氏だけでも無事に解放されたという記事を書きたかった。

湯川氏の一報が入ってからもそう願っていたのですが・・・・残念です。

 

思えば・・・・フランスのテロ事件の後でしょうか。ISILへの対抗に賛同した国のリストに「JAPAN」という文字を見た時からいずれこういう日が来るという不安はありました。

まさかこんなにも早く、こんな形でその日が来るとはその時は思ってもいませんでしたが・・・。

 

事件が起きてから様々な情報が飛び交いました。

この事件が起こるに至る流れもおぼろげながら見えてきました。

見たくない誹謗中傷も目にしました。

国内・国外での様々な意見も目にしました。

 

私なりに事件を受け止めて、思うところも色々あるんですが、あまりにも感情的になりそうなので今日はやめておきます。

ただ一つ、どうしても感情的にならざるをえないのがこの件に触れたあるタレントさんのブログ。

全体の内容として私も同意する部分はあります。

確かに政府も立ち入ることを警告していた地域に入っていって拘束された湯川・後藤両氏の行動は非難されても仕方がない。彼らがあの地域に行きさえしなければこんなことにはならなかったし、最終的に全ての日本人がテロの標的になってしまった事は個人の行動の責任を遥かに超越する重いもので、結果的に殺害されてしまった事も自己責任・自業自得と言われてもそれを全面否定することはできないかもしれない。

そこは私も認めます。

が、その記事の後半、「自決してほしい」という部分に関してはどうしても同意できない。

自決するべき命なんてないでしょ!!

仮に生きて生還したとしても、世間からの大バッシングで死ぬより辛い人生を歩むことになるかもしれない。それでも、親なら子の命が助かってほしいと心の底から願うはず。

こんな事を書くとキレイゴトだって言われるかもしれないけれど、死ぬことを願うなんて私には到底理解できません。

 

この記事にはコメント欄でもTwitter・Facebookでも賛同の声が多く寄せられています。

「正論」「同感です」「よくぞ言ってくれた」「スッキリしました」

賛同してる方は「自決してほしい」という部分も含めて賛同してるのでしょうか?

私はあの一言で憤りしか残りません。

記事への賛同の多さに恐ろしさすら感じます。

あの一言がなければ「そういう意見が出るのももっともだな」で終われたのに・・・・。

 

自決ではなく他殺ですが、結果的に二人の命が失われて身代金を払う必要も、拘束者の交換をする必要もなくなりました。

テロの標的になったという事実は残ったにせよ、あの記事に賛同してた方はこの結果をベターと思うのでしょうか。

 

最近、東日本大震災の時に世界から賞賛された日本人らしい優しさ・思いやり・助け合いの精神が見えないな・・・と思うのは私だけでしょうか。