なんでも今年は燃料電池自動車元年になるんだとか。
トヨタから昨年末にリリースされた燃料電池車「MIRAI」、そしてホンダも「FCV CONCEPT」をベースとした燃料電池車を年内にリリース予定。
ハイブリッドやEVに続き、新しい動力源のクルマが世の中を走り始めます。
さらにトヨタは燃料電池に関する世界でおよそ5680件もの特許を関連業界企業に無償提供すると発表。当然これは特許で儲けるよりも燃料電池車で主導権を握る方が利になるという戦略的判断ですが、トヨタの燃料電池車にかける本気を感じるニュースでしたね。
まだまだ車両価格も高く、水素ステーションの整備も追いついていない状態ではあるものの、プリウスのデビューから現在に至るまでの流れを再現するかのような未来が待っているように思います。
しかし、燃料電池車は水素で走るということよりも、その水素の製造から含めてゼロエミッションであることが何より重要。
EVに使う電気も、水素を製造する電気も、石油を燃やして発電していては「じゃあ最初からガソリンエンジンでいいじゃん」って話になってしまうので、太陽光や風力・地熱などを利用した再生可能エネルギーで水素を作る「R水素」でなければ真のゼロエミッションとは言えません。
元々環境に依存する不安定な太陽光や風力による発電を水素に変えることで再生可能エネルギーを安定的に「貯蔵」できるようにするのがR水素の目的。
幸いなことに日本は水資源に恵まれていますから、全国各地にボコボコ作りすぎたおかげで電力会社に買取制限受けちゃってるメガソーラーは売電よりも水素製造とセットにシフトしていけば、比較的早い時期にクルマの燃料と夜間の発電を水素で補う社会は実現できるかもしれません。
我が新潟県も信濃川と阿賀野川という一級河川があるんですから県をあげて水素製造に取り組んでもいいんじゃないかと思うんですけどね。
泉田知事、いかがでしょ?