今日は68年目の原爆の日。
平和記念式典で広島市長は
無差別に罪もない多くの市民の命を奪い、人々の人生をも一変させ、また、終生にわたり心身を苛み続ける原爆は、非人道兵器の極みであり「絶対悪」です。原爆の地獄を知る被爆者は、その「絶対悪」に挑んできています。
と述べました。
⇒ 広島市/平和宣言
式典に出席した安倍総理は
私たち日本人は、唯一の、戦争被爆国民であります。そのような者として、我々には、確実に、核兵器のない世界を実現していく責務があります。その非道を、後の世に、また世界に、伝え続ける務めがあります。
核兵器の惨禍が再現されることのないよう、非核三原則を堅持しつつ、核兵器廃絶に、また、恒久平和の実現に、力を惜しまぬことをお誓いする。
とあいさつしていましたが、その一方で核拡散防止条約(NTP)の核不使用声明には署名をせず、福島第一原発事故が危機的状況であるにもかかわらず世界中に原発を輸出しようとしています。
原爆と原発は違うと言う方もいるでしょうが、一度事故を起こせばあれだけの被害をもたらす原発は、他国の攻撃によって被曝するか自国の事故によって被曝するかの違いだけで本質的には同じものだと思います。
広島・長崎を経験し、福島第一原発事故を経験した日本は世界で一番核の恐ろしさを知っている国。
本来なら核兵器も原発も全て含めて核廃絶を世界に訴えていかなければならないこの国の総理の今日の言葉はまったくの詭弁にしか聞こえません。
まして憲法9条を変えようだなんてもっての外。
Twitterでもツイートしましたが、広島市は核廃絶と逆行する自民党の総裁・安倍総理の式典への出席を拒否するくらいのことはしてもよかったのではないかと思います。
核兵器の悲劇も、原発事故の悲劇も、二度と繰り返してはならない。