全国ニュースでもトップで扱われていたのでご覧になった方も多いでしょう。
昨日の新潟県泉田知事と東京電力廣瀬直己社長との面会の様子です。
ニュースでは編集されて一部のみ切り取られるのは仕方ないので、全内容をご覧になりたい方は上の動画でどうぞ。
しかし、全てを見るまでもなく、ニュースの断片的な映像を見ただけでも泉田知事の圧勝だったことは一目瞭然。泉田知事の「安全とお金とどっちが大切ですか?」「事前了解なしに申請はしませんね?」「東京電力はウソをつく会社ですか?」とYesかNoで答えるべきシンプルな問いに「いや、ですからそれは・・・・」のような言い訳でしか答えられない廣瀬社長に勝ち目はまったくありませんでした(震災ガレキの説明会でも同じような光景見ましたね)。
Twitterでも新潟県内外から称賛する声がたくさんツイートされていました。
そう、知事の当り前の問いにすらマトモに答えられない東電に再び原発を動かし管理する能力なんてないんですよ。
ま、世紀のブラック企業・東電のトップに立つならあの場でも平気でウソつくくらいのずるがしこさがないとダメなんじゃないかという気がしなくもありませんが、あの公開の場では参院選期間中ということもあって原子力ムラに不利になるような発言は難しいところだったのでしょう。それにしたってこの2年間に知事が何を言ってきたかというのは充分に把握しているはずなのですから、そこに模範解答の一つも持たずに乗り込んでくるってのは無策にもほどがあるし、東電がいかに新潟をナメているのかという表れではないかと思います。面会後の会見で「リターンマッチ」と言ってた廣瀬社長の言葉からも新潟県民に納得してもらってからなんていう平和的な考えではなく、相変わらずのムラ体質でゴリ押ししたいという思惑が見え隠れします。
一部では廣瀬社長に対するいじめだとか知事のニヤニヤした顔が不快とかナンクセつけてる方もいらっしゃるようですが、原発事故被災者に充分な補償もしない東電の対応はイジメどころのレベルじゃないし、泉田知事がいつもあの調子なのは新潟県民なら多くが知るところ。中国総領事館の件とかまた別の問題で知事を支持してないというのはそれはそれで別に構わないでしょうし、私もその件も含めて泉田知事全面支持というわけではないんですが、今回の面会については新潟県民として「よく言ってくれた!」と拍手を送りたい気持ち。さらに今回の面会をマスコミに公開したのも、全国ニュースのトップで再稼働に対する率直な疑問をぶつける姿を見せつけることで、原発に無関心な方にも、他の原発立地自治体にも、かなりのインパクトを与えるという知事の作戦であって、あの内容的にまったく無意味な面会の狙いはそこにあったのかも しれません。廣瀬社長にしてみればハメられた感いっぱいかもしれませんが、結果としては知事が一枚も二枚も上手だったということです。
これでよくわかったでしょう。東電という会社がどういう会社なのか。
間もなく参院選の投票日が来ます。
政治家でも、安全よりお金が大切、平気でウソをつく、札束で黙らせる、という方がたくさんいらっしゃるようですので、そういう方に議席を与えてしまうと地方自治体の長がいくらがんばっても防げるものも防げない、守れるものも守れないという事態になりかねませんので、先日の都議選を見てると今度の参院選でも低投票率が予想されたりもしますけど、ここはぜひ候補者が何を考え何を訴えているのかしっかり見極め、決して棄権はせず、我々の生活を守ってくれるような候補者に一票投じていただきたいと思います。
自公に勝たせると、今度こそ日本は終わるかもしれませんよ?
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