ホームページを制作する際には写真素材が欠かせません。
既存の素材写真(素材集など)以外はお客様にご用意していただきますが、撮影の際のポイントをご紹介します。
まず、「1つの作品としての写真」と「素材としての写真」では撮り方が違うということです。
1枚で完成となる写真は撮る時点でアングルや範囲などを確認しながら撮影すればOKです。
しかし、ホームページに使う場合、必ずしもこの形でのみ使うとは限りません。正方形だったり極端な横長だったりします。
これで完成というつもりで撮影したこの写真を、高さをそのままにもっと横の広い横長の写真に加工したいと思っても左右がないので伸ばすことができません。加工を前提に撮っていないためです。
ムリヤリ上下をトリミグして横長にすると不自然な写真になってしまいますね。
切り取られることを前提にこれぐらい引いて周りに余裕を持たせて撮影すると、
上下をトリミングして横長のサイズに加工することができます。横長でも先ほどの例より自然な写真です。
上下があるので正方形にもできます。
もちろん、1番最初に載せた例と同じトリミングもできます。
つまり、トリミングなどの加工することを前提に余裕を持たせることで使える幅が広がるということです。
これは人物に限らず、モノ・風景・建物・商品など、全てにおいて共通です。
余分なところをカットするのはいくらでもできますが、写ってない部分を書き足すことはできませんので、過剰なくらいでもいいので余白多めにしてください。
近年はスマホの普及により以前より高解像度化が進んではいますが、基本的にホームページで使う画像のサイズはそれほど大きいものではありません。
しかし、上で述べたようにトリミング等の加工をすることで元写真から画素数は減っていきます。
大きい解像度の画像を小さく加工することは問題ありませんが、低い解像度の画像を大きくすることは物理的に不可能です。モザイクをいくら大きくしてもモザイクであることに変わりがないのと同じです。
充分な解像度があればこれくらい小さくトリミングしても左のように充分な解像度が得られますが、元画像が低解像度だと右のようにモザイクのような画像にしかなりません。
なので、切り取られることを前提に、それに耐えうる解像度で撮影することが大事です。
最近はスマホでも長い方で4000ピクセルくらいの写真が撮れるので、ホームページに使う写真であればそれくらいの解像度でほぼ足りるでしょう。
1枚で完成させるつもりで撮る場合にやりがちですが、1枚撮って終わりではなく、1つの被写体でも複数のパターンで撮ってみましょう。角度だったり範囲だったり光の当て方だったり、記録用の写真ではないので素材としていいものになるように工夫していろいろ試してみてください。
例えば社屋外観写真をホームページに使う場合、社屋そのものを伝える写真として使う以外にイメージ的な画像の背景として使ったり、その複数パターンを作ったりすることもあるので、1つの被写体に複数パターンの写真があると表現の幅が広がります。
人物でも笑った顔、真面目な顔、カメラ目線、遠くを見る目、などなど複数パターンあるといいですね。
特に屋内での撮影で光の量が足りずに写真全体が暗くなってしまうケースは多々あります。
頂いた写真が暗かった場合でも修正をかけて明るくすることはある程度まではできますが、写真によっては限界もあります。
撮影する時は、モノや人など移動できるものはできるだけ明るい場所で、室内風景などの移動できないものは照明を点ける、カーテンを開けて自然光を入れる(同時に晴天時を狙う)、フラッシュを使うなど、できるだけ暗くならないように工夫してください。
プロフィール紹介に使う人物写真では、できるだけ無地の明るい白っぽい背景で撮ると人物が引き立ちます。ゴチャゴチャした背景では印象悪いですよね。
屋外での建物、あるいは屋内の部屋・設備などは付近に置いてある写ってはいけないものは片づけてから撮るのは最低限必要な事です。
特に屋外の建物では天候によって写真の良し悪しが大きく左右されます。当然、曇天より晴天の方が良い印象です。
また、季節によっても印象がかなり変わります。春から夏の緑が多い季節は街路樹や植栽がとても映えるので通年で使える写真が撮影できるチャンスです。また、秋や冬でもその季節でこそ映える写真が撮れる場合もあると思いますので、ホームページ制作のタイミングでなかったとしても、素材としてストックするつもりで様々な季節の写真を撮りためておいてください。夏の写真は夏にしか、冬の写真は冬にしか撮れません。
廻りに余裕を持たせたアングルで、明るさや背景・天候に気をつけて、様々なパターンの写真を高解像度で撮る
ということです。
データ送付の際はこちらも参考にご覧ください。 ⇒ 大量、または大容量のファイルを送るには
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